「もう、ひと目ぼれでした」購入から約半世紀、常に自分で整備してきたトヨタ2000GT|1967年式 トヨタ 2000 GT Vol.2
【1967年式 トヨタ 2000 GT Vol.2】 社内デザイナーが完成させた奇跡と言ってもいいであろう流麗なフォルムは、日本が世界に誇るスポーツカーとして、今なお多くのクルマ好きにとって羨望の1台となっているトヨタ2000GT。 オーナーによって設置された追加メーターや、ヤマハ発動機の型式プレートなど【写真7枚】 取材車両のオーナーである石川悦夫さんは、1965年東京モーターショーが行われた東京・晴海の会場で、展示されているトヨタ2000GTの姿を見たひとり。当時18歳だった。 「もう、ひと目ぼれでした」 ホンダ車が好きで、N360やシビックなどをふだんの足としていたが、モーターショーで見た2000GTの姿を片時も忘れたことはなかった。その後、兄と一緒に始めた事業が軌道に乗ったこともあり、憧れの2000GTを買うための貯金も始めた。だが新車価格は238万円と高額だったため、中古車を見つけることにした。 「2000GTが欲しくて、仕事が休みの日には、自動車雑誌の広告に出ている2000GTを見に行くために、関東各地の中古車店を回りました」 1年ほど探し回ったが、なかなか気に入った個体が見つからなかったある日、雑誌広告で東京に1台あるのを発見。それが現在の愛車となった。 Vol.3に続く 1967年式 トヨタ 2000 GT(MF10)主要諸元 ●全長4175mm ●全幅1600mm ●全高1160mm ●ホイールベース2330mm ●トレッド前後とも1300mm ●最低地上高155mm ●室内長720mm ●室内幅1430mm ●室内高950mm ●車両重量1120kg ●乗車定員2名 ●最高速度220km/h ●登坂能力sinθ0.567 ●最小回転半径5.0m ●エンジン型式3M型 ●エンジン種類水冷直列6気筒DOHC ●総排気量1988cc ●ボア×ストローク75.0×75.0mm ●圧縮比8.4:1 ●最高出力150ps/6600rpm ●最大トルク18.0kg-m/5000rpm ●燃料供給装置ソレックス40PHH×3 ●変速比1速3.143/2速1.636/3速1.179/4速1.000/5速0.844/後退3.238 ●最終減速比4.375 ●燃料タンク容量60L ●ステアリング形式ラック&ピニオン ●サスペンション前後ともダブルウイッシュボーン・コイル ●ブレーキ前後ともディスク ●タイヤ前後とも165HR15 ●発売当時価格238万円
Nosweb 編集部
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