“日本での批判、偽りの噂”が「佐々木朗希の精神状態に悪影響を及ぼした」ウルフ代理人が明かす。米記者は「静かな場所を好むのではないか」
MLB各球団の幹部やエージェントらが一堂に会する恒例のウインターミーティングが開催されているなか、現地12月10日に佐々木朗希の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が、報道陣の取材に対応した。米紙『USA Today』などが報じた。 【動画】MLB公式が配信した佐々木朗希の好プレー集! 佐々木が申請していたポスティングシステムによる移籍交渉の手続きを10日にMLBが受理し、全球団に公示された。 23歳の佐々木は25歳未満の国際FAと規定されるため、国際ボーナスプールから510万ドル(約7.7億円)~750万ドル(約11.4億円)の範囲でしか契約できないという。あと2年、日本でプレーした後にMLB移籍すれば、昨オフに山本由伸がロサンゼルス・ドジャースと結んだ12年総額3億2500万ドル(当時約465億円)級の金額が付けられたとも報じられている。 佐々木の23歳でのMLB挑戦には、批判の声も出た。『USA Today』紙のボブ・ナイチンゲール記者は、「山本由伸クラスの金額を受け取る資格を得る2年前にNPBを去ったことで、日本国内で激しい批判を受けている」と説明。この点についてウルフ代理人は、「多くの人は批判の声に同調し、ロウキと彼の家族について偽りの噂を流した。それはロウキの精神状態に非常に悪影響を及ぼした」と語った。 そんな佐々木の名前は、ウインターミーティングの会場で大きな話題となっている。ナイチンゲール記者によると、米国で移籍先の有力候補といわれているロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、記者会見で佐々木の名前に触れないように注意していたという。 一方、サンディエゴ・パドレスのマイク・シルト監督は佐々木の名前を挙げて大絶賛。「わたしたちは間違いなく争奪戦で優位に立てると確信している。そして最終的にパドレスに加入するだろう」と豪語した。ナイチンゲール記者は、「物腰が柔らかく控えめな性格の佐々木は、米国第2の都市ロサンゼルスよりも、サンディエゴのような静かな場所を好むのではないか、という憶測も出ている」と記載した。 すでに佐々木は渡米後を見つめているという。ウルフ代理人は、「ロウキは千葉ロッテでチームメイトだった外国人選手と話していた。各都市の天候、快適さ、投手として成長できるのはどこなのか。多くの項目について質問していた。さらに、メジャーにいるほかの日本人選手が日頃、何をしているのか、どうやって過ごしているのかに興味を持っている」と明かしている。 佐々木と米球団の交渉期間は、現地10日から2025年1月23日までの45日。25歳未満の外国人選手と契約するための各球団の国際ボーナスプールが1月15日にリセットされるため、1月15日以降の契約が有力視されている。 構成●THE DIGEST編集部
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