【ロバート・ダウニー・Jr.がMCU復帰】最強悪役ドクター・ドゥームって何者?
7月27日、米サンディエゴで行われた世界最大級のポップカルチャーイベント「サンディエゴ・コミコン・インターナショナル」で、マーベル・スタジオが「アベンジャーズ ドゥームズデイ(原題)」(2026年5月全米公開)と「アベンジャーズ シークレット・ウォーズ(原題)」(27年5月全米公開)を発表。同時に、ロバート・ダウニー・Jr.が、敵役のドクター・ドゥーム役を務めることが明らかになった。 【フォトギャラリー】大ヒット中! マーベル「デッドプール&ウルヴァリン」 約10年にわたり、アイアンマン/トニー・スタークを演じ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の顔として、シリーズ作品を支えてきたダウニー・Jr.だが、「アベンジャーズ エンドゲーム」でその役目を終えているのは、ファンならばご承知の通り。それだけに、ダウニー・Jr.のMCU電撃復帰は、世界中のファンを歓喜させ、発表直後からSNSのトレンドを席巻した。 ドクター・ドゥームことヴィクター・フォン・ドゥームは、マーベルの人気コミックシリーズ「ファンタスティック・フォー」に登場する最強ヴィランだ。天才的な科学者にして、魔術師でもあり、架空の国ラトベリアの独裁者として君臨している。 傲慢さが招いた実験中の事故で、顔に大きな傷を負い、全身を鎧で防御しているドクター・ドゥームは、超人的なパワーこそ持たないが、高度な知能を駆使し、強力な化学兵器の設計・製造によって、世界に脅威をもたらす存在だ。コミックに初登場したのは、1962年のこと。そのデザインや人物像が、「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーに影響を与えたという説もあるほど、アメリカでは高い認知度を誇っている。 これまで、ドクター・ドゥームが登場した実写映画は、以下の「ファンタスティック・フォー」シリーズ3作品だ(ディズニープラスで配信中)。 ●1.「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」(2005) 天才科学者のリードたち4人は、宇宙実験の失敗が原因で、人間を超えた能力を得る。同様の能力を得た実業家のヴィクター(ジュリアン・マクマホン)は、実験の失敗で富も名声も失ったことから、ドクター・ドゥームとして、邪悪な計画を実施し、人々を恐怖に陥れる。コミックでは、彼がロマの血を引いていて、彼の両親は周囲の差別から命を失ったという設定がある。本作では、自社の株価下落に対し、投資家が差別的な発言をした際に、ドゥームが激怒する様子が描かれている。 ●2.「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」(07) ある日、宇宙から謎の存在であるシルバーサーファー(声:ローレンス・フィッシュバーン)が襲来。過去にシルバーサーファーが現れた惑星は、必ず8日以内に滅びていると知ったファンタスティック・フォーの4人は、早速シルバーサーファーを追うのだが……。前作で敗北を喫したドクター・ドゥームが、シルバーサーファーの放つ力によって復活。しかし、驚くべきことに、銀河の危機を救うため、ファンタスティック・フォーに協力を申し出てくるのだった。果たして、その真意とは? ●3.「ファンタスティック・フォー」(15) 新たなスタッフ&キャストを迎えたリブート版で、「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のトビー・ケベルがドクター・ドゥームを演じている。実験として自らが完成させた物質転送装置に入った若者4人は、異次元の惑星ゼロに送られるが、予期せぬ事故が起き、不思議な能力を身につける。その能力に戸惑い、思い悩む4人。同じ頃、事故で惑星ゼロにとり残された仲間のひとりが、信じがたい特殊なパワーを身につけ、邪悪な敵ドクター・ドゥームへと変ぼう。異次元の脅威となって、彼らの前に立ちはだかる。 「ファンタスティック・フォー」に関しては、同じく先日の「サンディエゴ・コミコン・インターナショナル」にて、シリーズ最新作の正式タイトルが「ファンタスティック・フォー ファースト・ステップス(原題)」に決定したと発表されたばかり。「マンダロリアン」シリーズのペドロ・パスカルが主演を務め、「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン監督がメガホンをとる。ディズニーによるフォックス買収後、「ファンタスティック・フォー」が初めてMCU入りし、再始動するのだ。 同作は、25年7月25日の全米公開を予定している。もしかすると、「アベンジャーズ ドゥームズデイ(原題)」「アベンジャーズ シークレット・ウォーズ(原題)」よりも前に、ダウニー・Jr.が演じるドクター・ドゥームが登場するかも? いずれにせよ、大人気ヴィランであるドクター・ドゥームが、いつ、どのような形で“MCUに初登場”するのか、期待は高まるばかりだ。