楽天対西武　右肘のトミー・ジョン手術から復活を果たした楽天育成の西口（撮影・山田愛斗）

＜イースタン・リーグ：楽天5－1西武＞◇27日◇森林どり泉 　昨年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた育成の楽天西口直人投手（27）が、術後初登板を果たした。昨年8月10日のイースタン・リーグ巨人戦以来となる実戦は、4点リードの9回に出番がやってきた。西武の先頭児玉を二飛に封じると、続く蛭間は左飛。高木に四球を与えたものの、最後は4番中村剛を空振り三振に仕留めた。 　1回無安打無失点で、球場表示では最速153キロをマークした。「真っすぐはコントロールがまだちょっとアバウトでしたけど、自分の中では高めにいってるボールとか納得してるボールも何球かありました」と手応えを示した。「あとは真っすぐの腕の振りに変化球がちょっと合ってない感じがしたんで、そこをもうちょっと詰めていければ、だいぶ自分の感覚としてはいいかなと思います」と力を込めた。 　手術後は今季終盤の実戦復帰を目指し、リハビリに励んできた。「（シーズン）ぎりぎりですけど、ここからフェニックス（リーグ）とか、いろいろ実戦で投げられる機会が増えると思うんで、そこでもう少し自分の中で課題をつぶしていきながら、球速がもう少し出るようにしっかり練習していきたいなと思います」。支配下復帰への1歩を踏み出した。