41歳での出産、流産、夫との円満別居…大家族・石田家のお母さんが語る、現在の心境「今がちょうどいい距離感かな」
茨城県在住の11人の大家族・石田さんチに密着した『7男2女11人の大家族石田さんチ!』(日本テレビ系)は、今年放送から25年を迎えた。殴り合いの兄弟げんかや、反抗期の息子と母の壮絶なバトル、そしてお母さんとお父さんの夫婦漫才のようなやりとりなど、リアルすぎる家族の日常に心を掴まれた人も多いだろう。 【画像】円満別居中のお母さんとお父さんの写真を見る 外資系化粧品の凄腕営業マンだった父・晃さん(67)は定年退職し、現在は美容業界の未来のために奔走中。一方、子育てを終えて自分の時間を満喫する千惠子さん(67)の現在の趣味は、フラダンス教室へ通うことだそう。 今回、石田さんチの名物キャラクターである千惠子さんに、現在の石田さんチの様子や夫・晃さんとの関係、9人の出産など大家族のリアルを聞いた。(全3回の1回目/ 続きを読む ) ◆ ◆ ◆
今は完全に一人暮らしの生活
――現在、千惠子さんはご実家に住まれているんですよね。 千惠子 そうです。母が数年前にアルツハイマー病にかかってしまい、それから自宅(実家)に戻って介護をしていたんです。ただコロナ禍、感染の心配もあったので、今は施設に預けています。何十年ぶりの一人暮らしですね。 自宅には、夫と次女が住んでいます。1週間に1回くらいは帰るかな。 ――ということは晃さんとは別居していると。 千惠子 円満別居です(笑)。母の介護をするために実家に来たので、別居したという感覚はないんですけどね。 でも、顔を合わせるとお互いに文句を言いたくなっちゃうんで、今がちょうどいい距離感なのかなって。子どもたちも、もうみんな出て行ったので、共通の話題もないし。 「あの時こうだったよね」っていう昔話をしても、あっちは汗水垂らして働いていたので、家のことなんか知らないじゃないですか。「俺はそんなこと知らねーよ」って言われたらそれまでだし。だから何にも話すことがないんですよ。仲悪いわけではなくて。
「なんとなく4、5人くらいは欲しいよね」と話したけれど…
――そもそもお2人の出会いはどんなものだったのでしょうか。 千惠子 2人とも東京の美容学校に通っていたんですけど、そこの同級生です。クラスが一緒だったので、よく話してはいましたけど、恋愛関係にはならなくて。 数年後に、たまたまコンクールで再会してお付き合いし、結婚しました。25歳で1人目を妊娠して、あれよあれよと9人ですよ。 ――もともと大家族への憧れがあったとか。 千惠子 いえ、全くです。むしろ結婚するとも思っていなかった。まして子供なんて……という意識でしたから。結婚して一人前とか、結婚=幸せとか言うけど、全くそんな考えはありませんでしたね。 結婚する時に、なんとなく4、5人くらいは欲しいよねという話はしました。それが9人ですからね。長女、長男、次女、次男、三男、四男、五男、六男、七男……男女の数を同じにしようと思っていたら男ばかり生まれて、4人目以降は全部男ですよ。 8人目を妊娠する少し前に、夫と「もうそろそろ(子どもは)いいよね」って話したんです。そんな中、8人目の妊娠が発覚して、病院でエコー写真を見せてもらったら、子供が手を振っているように見えて(笑)。家に帰って夫に「赤ちゃんが手を振ってたよ」って話したら「はあ!」って声が裏返っていました。でも、一度も「堕ろせ」と言われたことはなく、喜んでくれていましたよ。 ただ、長男が小さい頃は、夫に全然似ていなかったもんだから「俺の子じゃないだろ」って言われて、腹立ちましたよ。「あなた以外に誰がいるのよ。あなたの子じゃないなら私の子でもありません」って。数年後に自分に似てきたら「俺の子だな」って。笑っちゃうでしょ。平気でそういうこと言うんだから。