「ギャンブル依存症は病気」 若者もオンラインで多額の借金…違法行為へ警鐘『every.特集』
■依存症を自覚 ギャンブルを“しない”生活へ
依存症の当事者や家族を支援する会の代表を務める田中紀子さん。従来のギャンブルとは違う、「オンラインによるギャンブル」の危険性を訴え続けています。 ギャンブル依存症問題を考える会 田中紀子 代表 「賭けのスピード感が全然違うので、はまりやすいなと」 「今の若い人たちはオンラインカジノとか、スポーツベッティングを違法だと思っていない。違法ということの啓発が足りていないことが非常に大きな問題ではないか」 ◇ 現在、配達の仕事をしているハヤトさん。同じ問題を抱える人たちが支え合い、回復を目指す「自助グループ」に週3回通っています。 ハヤトさん(仮名・20代) 「ギャンブルをやめたい人たちとのつながりを得て、ギャンブルをしない生活を作っていきたいと思えるようになった」 医師や支援団体によると、ギャンブル依存症は病気だと自覚し、医療機関や自助グループにつながることが回復への第一歩だといいます。 ハヤトさんは、2024年8月に自己破産が認められ、生活を立て直し始めました。 そして今、支援団体からのすすめもあり、自らの経験を当事者やその家族に伝えようとしています。 ハヤトさん(仮名・20代) 「自分の中でギャンブルをしてはだめだという意思はあるけどやってしまう。自分でもう自分がもうわからない」 回復に向けて歩み始めたハヤトさん。 「1回でも賭けてしまうと前の自分に戻ってしまうので、今日1日賭けない日を、本当に積み重ねていく」 医師は、「ギャンブルをやらない毎日を積み重ねるしかない」と話します。 これが現実です。 (2024年11月20日「news every.』特集より)