【次期86の登場を控えた今】トヨタ、「セリカ」を商標申請 米国 復活の可能性も
15年ぶりの復活なるか
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】スポーツモデルに力を入れるトヨタ【トヨタのスポーツカー4選】 (132枚) トヨタ自動車は1月15日、米国特許商標庁(USPTO)に「セリカ(Celica)」の商標登録を出願したことがわかった。新型車でセリカの名を復活させる可能性がある。 トヨタが商標登録を出願したのは「自動車およびその構造部品」に使用されるセリカの名称だ。この名は2006年に販売終了となるまで7世代にわたり2+2のスポーツクーペに使用されてきた。 企業が将来の投機的利用のために所有権を維持することを目的として、商標を再登録するというのは珍しいことではない。しかし、このタイミングは今年後半を予定する新型86のデビューと一致している。 セリカと86には、手頃な価格で2+2クーペという遺伝的つながりがあることから、86の後継モデルで車名が復活するのではないかとも考えられる。 しかし、後継モデルの車名は当初、「GR86」になるのではないかとされており、これが変更された形跡はない。 トヨタがセリカの復活を検討するのは、ここ数年で初めてのことではない。オーストラリアでは、「セリカ」と「セリカ・スープラ」の商標をトヨタが保有している。 後者は2019年に更新されており、当時の報道では、スープラのエントリーモデルである2.0L仕様にこの商標を使用する可能性があるとされていた。しかし、車名の混乱を招く恐れがあるためか、このアイデアは不採用となったようだ。 トヨタは豊田章男社長が推進する「Fun to Drive」の企業スローガンのもと、スバルと共同開発した86の発売やスープラの復活、そして最近ではGRヤリスをデビューさせた。その中で、セリカ復活の噂はこれまでにも何度か聞かれてきた。 トヨタの広報担当者は、今後の製品に関する憶測についてコメントを避けた。
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