侍ジャパン・森下翔太「どんな形でも勝利したい」 米国代表ショーと絶好調男同士の〝ショー対決〟へ 背番号1もドラフト1位も同じ
国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は21日、東京ドームで2次リーグが始まり、1次リーグB組を1位通過した野球日本代表「侍ジャパン」はA組2位の米国と対戦する。20日は両チームが同球場で公式練習を行った。米国代表とは昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来となる対戦。1次リーグで4番として打率・571をマークした森下翔太外野手(24)=阪神=は注目の「背番号1対決」に挑む。 日米の絶好調男がぶつかる〝ショータイム〟が始まる。日本が挑む昨年3月のWBC決勝以来となる米国戦へ向け、会見に招かれた森下が対策を明かした。 「日本はどちらかというと間だったり、体を大きく使う投球スタイル。アメリカ(の投手)はすごくコンパクト。体の中で強さを出すというか。その強さに負けないような打撃と、あとはタイミングを合わせることが大事かなと思います」 日に日に頼もしさを増し、台湾から日本へと帰ってきた。1次リーグでは初戦から4試合連続打点をマークし、18日のキューバ戦(天母)では3安打をマーク。打率・571、1本塁打、6打点、8安打、10得点でチーム5冠となっている。 だが、21日にぶつかるA組2位通過の米国には、そんな森下でもかなわない数字を今大会でたたき出す男がいる。「2番・三塁」に座るショーだ。ここまで全5試合で安打を放ち、大会トップの打率・579。2本塁打、12打点で、出塁率と長打率を足した「OPS」は驚異の1・661だ。森下より1学年下にあたるが、同じ背番号1。森下が虎の2023年ドラフト1位なら、ショーの方は昨年の全米ドラフトでカブスから1巡目(全体13位)指名と共通点も多い。 ショーは21日の日本の先発が高橋宏と聞かされると「エキサイティングだね」と丸太のような太い腕をまくった。「この試合が代表で一番重要になるんじゃないかと思う。絶対勝つよ」とも語り、相当の覚悟で日本に向かってくる。 森下も「まずは勝つこと。個人成績は次の、その次ぐらいでもいいと思う。どんな形でも勝利したいなと思います」と覚悟を決める。米国と日本を引っ張る〝ショー〟。まだ面識はない2人が、ここで相まみえる。(柏村翔)