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3Dプリンタを使用した新型コロナウイルス感染症に関する取り組みを公開

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MONOist

 Formlabsは2020年5月19日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する同社の取り組みを公開した。同社は米国の医療機関と連携し、PCR検査用の鼻咽頭スワブ(綿棒)やBiPAP(二相性陽圧呼吸器)を人工呼吸器に変換するアダプタを、3Dプリンタで製造している。 BiPAPを人工呼吸器に変換するアダプタ  同社は、USF HealthやNorthwell Healthとの提携を通じて、不足している鼻咽頭スワブを3Dプリントするアイデアを思いついた。その後1週間で、効率的で確実に3Dプリントできるデザインを完成。医療機器に使用可能な生体適合性材料「Surgical Guide Resin」を使って、試験的に鼻咽頭スワブを製造した。  3Dプリント製鼻咽頭スワブの安全性や快適性、有効性は、Northwell Health、USF Health、Tampa General Hospitalの臨床医が検証した。同スワブは、必要な試験を全てクリアし、現在多くの患者に使われている。  BiPAPを人工呼吸器に変換するアダプタは、Northwell HealthがFormlabsの3Dプリンタで製造した。FormlabsとNorthwell Healthは、同アダプタについてFDA(アメリカ食品医薬品局)の緊急時使用認可を取得し、病院がBiPAPを人工呼吸器に変換できるよう支援している。  Formlabsは、3Dプリンタ製の鼻咽頭スワブとBiPAPアダプタを、FDAに登録したマサチューセッツ州の本社やオハイオ州の同社プリント施設で製造している。鼻咽頭スワブは1日に最大10万本、BiPAPアダプタは3000個を毎日製造し、米国内の医療機関などに出荷している。  Formlabsによると、同社の3Dプリンタは米国やヨーロッパ、アジアの全域で、鼻咽頭スワブ、BiPAPアダプタ、その他の新型コロナウイルス対策パーツの製造に使われている。  また、同社が同年3月に構築したコミュニティネットワークでは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのマスククリップやドアハンドル、通気性フェイスマスクフレームなどの3Dデータが共有されている。4月末の時点で、90以上の国と地域の3000人以上のボランティアが5000台以上の3Dプリンタを使って、感染防止に役立つパーツを製造している。

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