【コミック連載】初めてのママ友は「今日の晩ごはん何ですか?」がきっかけで【6570日後 きみは旅立つVol.10】
子育て中はどうしても「今」に目がいきがち。だけど、長い目でゆったりと構えてみると、子どもとの時間は有限で貴重だよね……とやさしく教えてくれる、稀有な育児エッセイ。ついに最終回です。 【コミック全編を読む】
あらすじ
18歳、6570日。 それは、今は母である私が、親元を離れて一人暮らしを始めた年。 親がくれた人生のアイテムを思い出しながら、自分はその時までに娘に何を持たせてあげられるかと考える。子育ての理想と現実の狭間でうまくいかず落ち込む日もたくさんあるけど、全部含めたこの日々をきみに届けられたらいいな……。 子を想う気持ちと、親になりきれない気持ちが日々交差しつづける「今」の小さなエピソードを綴りながら、将来彼女が巣立っていくまでの「心の旅じたく」をする、私の物語。
【このお話は…】
担当編集です。 「ママ友」ってどんなイメージですか?私は自分が出産する前は、少し負のイメージがありました(そういうのを題材にしたドラマなんかが多くて)。 蓋を開けてみたら「ママ友最高~!」しかなかったです。 地元を離れてほぼワンオペ状態で育児をしていた私にとって、子どもの病気や成長に対する悩みの相談、近所の小児科情報、子連れで行きやすい飲食店、人が少なくて思い切り楽しめる公園……などなど。相談相手であり、情報源で頼もしい存在でした。 なんといってもため息ひとつで、顔色ひとつで100くらいのことが、分かり合えたりするんです!
そんなママ友になった人とも、このお話のような始まりがあったわけで。この人と仲良くなりたいな……って思ってた人に、思い切って連絡先を聞いたり、連絡がきたら恋する乙女のように「きゃ~!」と喜んでしまったり。自分がわくわくしたあの日のことを思い出しました。 このエピソードで、kufuraでの連載は最終回になります。 ただこの物語には、6570日後に旅立つきみ(娘)に向かって、「それまでお母さんでいさせてね」と言っていた「私」が最後に気付くことがあります。 ぜひ書籍を手にしていただき、そこまで読んでいただけたら嬉しいです。ご感想お待ちしています……! 連載をご愛読いただき、ありがとうございました。
なかのいと
漫画家・イラストレーター。 日常の中にある ちょっと心の動いた瞬間を 漫画で描いています。 @nakano_ito 初の著書『6570日後 きみは旅立つ』 (1,320円 はちみつコミックエッセイ) が6月15日に発売になりました!
なかのいと