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米特許商標庁、アップルのARグラス「Apple Glass」の特許文書を公表

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36Kr Japan

米国特許商標庁(USPTO)はこのほど、アップルのARグラス「Apple Glass」に関する特許文書を公表した。この文書によると、このARグラスは度数を調節することができるという。そのため、近視のユーザーでも、裸眼でARグラスを利用できる。 画像が示すように、Apple GlassはiPhoneをメガネフレーム内に差し込み、iPhoneをディスプレイとして利用するものである。度数の調節はiPhoneを操作して行う。Apple Glassはまだ開発段階にあり、今後LiDARセンサーを搭載し、ワイヤレス充電にも対応するとされている。販売価格は499ドル(約5万3000円)の予定。 Apple Glassは広く注目されている。なぜなら、アップルが今後新規市場の開拓を考える場合、長年大きな変更のない従来の製品だけでは不十分であり、新たな製品が必要になるからだ。そのためには、xR(VR、AR、MRなどの総称)デバイスがもっとも有効だといえ、この分野は5G時代の到来によって普及が期待できる分野でもある。 Apple Glassがどのようなものになるかについては様々な憶測が飛び交っている。例えばブルームバーグの記者Mark Gurman氏は、アップルのスマートグラスは2種類あり、AR/VR機能を持つヘッドマウントディスプレイを2021年に、ARグラスを2022年~2023年の間に発表すると予想している。 開発の完了までにはまだ時間がかかりそうだが、アップルはすでにApple Glassのコンテンツや開発ツールを用意している。 2017年、アップルは開発者大会WWDCでAR開発ツールの「ARKit」を発表。開発者はこのツールでiPhone、iPadのカメラ、プロセッサー、センサーに基づいたARアプリが開発できる。現時点でのARKitのもっとも有効な実用化シーンはARとEコマースの融合である。また、イケアもARKitを使い、家具を部屋に設置した際の様子を確認できるアプリを開発している。 アップルはxR開発企業の買収にも積極的だ。直近の買収先は「NextVR」という企業で、スポーツイベントの中継をVRで行う技術を開発している。 グーグルグラスは2012年に発売されたが、実用化シーンが不明確なため、一般消費者には普及せず、マニア向け商品の域を出ていない。しかし、5Gにより低遅延が実現できるようになり、スマートグラスに再度注目が集まっており、各スマホメーカーともこれをIoTデバイスの重要な一部と位置づけている。 アップルは消費者マインドを深く理解した企業であり、これまでの商品の大半が一般消費者向けであった。そのため、xRデバイスを支えるコンテンツや、適切な利用シーンを見つけ出さない限り、開発中のスマートグラスを公式に発表することはないだろう。

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