「認知症」を予防したい人はこれ食べて!医師がすすめる毎日摂るべき食材
生姜は“脳の機能改善”効果が期待できる
生姜の中にはさまざまな活性成分が入っていますが、単語の認識能力や空間作業記録といった脳の機能が改善されることも研究でわかっています。 すなわち、脳の機能を後からでも良くすることができる効果が生姜にはあるということ。 アルツハイマー病を発症する前であれば、生姜を積極的に摂取することによって脳の機能を改善していくことが期待できるのです。 アルツハイマー病というのは、老人班と言われる特殊なたんぱく質が脳に沈着することで起こりますが、生姜は老人班を少なくして、脳の神経細胞が死んでいくことを予防する効果があります。 あとは、記憶や学習のために必要となるアセチルコリンという脳の神経伝達物質の濃度を高める効果もあります。
ほかにもさまざまな効果が期待できる!
生姜はグルタチオンという抗酸化物質やスーパーオキシドディスムターゼという酵素などを増加させて、脳神経細胞が錆びるのを防ぐ効果があり、それに伴って脳の神経が萎縮していくのを防ぐというメカニズムが想定されています。 ほかにも、抗酸化作用や抗炎症作用があってガンや二型糖尿病を予防し、抗菌作用もありますし、体重を減らすにも役立ちますし、血糖値を落としコレステロールを下げる効果も報告されています。 生姜は食事の中に取り入れやすく、料理に使うのはもちろん、スムージーに入れたり、サラダのドレッシングにしたり、いろいろな形で毎日摂取することができます。 生姜を積極的に摂ることで認知症やアルツハイマー病の予防につながる可能性があるので、食生活の中に意識的に取り入れるようにしてみてください。 (TEXT:山田周平) ▼動画でもっと詳しく知る 【YouTube】https://youtu.be/uftATA6jdvY 画像提供:Adobe Stock
石黒成治先生
消化器外科医、ヘルスコーチ。 1973年、名古屋市生まれ。1997年、名古屋大学医学部卒。国立がん研究センター中央病院で大腸癌外科治療のトレーニングを受ける。その後、名古屋大学医学部附属病院、愛知県がんセンター中央病院、愛知医科大学病院に勤務する。2018年から予防医療を行うヘルスコーチとしての活動を開始。腸内環境の改善法、薬に頼らない健康法の普及を目的に、メールマガジン、YouTube、Instagram、Facebookなどで知識、情報を分かりやすく発信している。Dr Ishiguro YouTubeチャンネル登録者数は37万人超(2024年1月時点)。
執筆者情報
■山田周平 ライター。さまざまなWEBサイトでエンタメ記事や育児コラムなどを書いています。著書に『ひとのパパ見て わがパパ直せ』。 Instagramアカウント:@damepapa31 https://www.instagram.com/damepapa31/