ホンダへの支払いは中国マネーで?レッドブルがジョウ・グァンユに熱視線!新人育成を左右する戦略とは?
2025年に向け、もう1つのF1チームがジョウ・グァンユ(Kickザウバー)の獲得に名乗りを上げたようだ。 バルテリ・ボッタスと同様、アウディ・ザウバーでの最後のグランプリをアブダビで迎える予定のジョウは、カタールでフェラーリが来季のリザーブドライバーとして自身の起用に「非常に関心を示している」と明かした。しかし、彼は他のチームからも興味を持たれていると示唆している。 ドイツの専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、その中でも特に注目されているのはレッドブルだ。同誌は、レッドブルがジョウ・グァンユのもたらすとされる年間数千万ドル規模(数十億円)の中国のスポンサーに強い関心を持っていると報じた。 ■旧車テストを実施していなかったのはホンダが理由? この資金はレッドブルの新しい『TPC(Testing of Previous Cars、旧車テスト)』の資金に充てられるという。TPCプログラムは規定により、最低でも2年以上前の車両を使用する形でトラックテストを行うものだ。 『Auto Motor und Sport』は、レッドブルが2023年仕様の車両を準備しようとしていると伝えている。同チームがこれまでTPCプログラムを実施していなかった理由について、同誌のミヒャエル・シュミット記者は「ホンダがエンジン使用料として高額な費用を請求しているため」と説明している。 「しかし、競合チームがジュニアドライバーのためにこのような準備を行うことが不可欠であることを示してきた」 「レッドブルはテストの資金を調達するため、2026年にF1復帰を夢見るジョウ・グァンユと交渉を進めている。ジョウはTPCテストで適合性を維持したい考えだ」 ■17歳の新人 また、レッドブルはこの新たなTPCプログラムを活用して、来季F3からF2にステップアップする17歳のジュニアドライバー、アービッド・リンドブラッドを起用する予定だという。