神奈川県・黒岩知事が定例会見4月22日(全文2)知事にそこまでの権限はない
協力金以外の支援策の狙いは?
日刊工業新聞:幹事社の日刊工業新聞です。補正予算についてなんですが、今回、中小企業支援の中で協力金以外にもさまざまな支援が盛り込まれていると思うんですけれども、それの狙いというところについて教えてください。 黒岩:これ、中小企業、この今厳しい状況の中で、とにかく持ちこたえていただかなきゃいけないですね、これは。ぱたっと倒れてしまったら、これは大変なことですから。なんとかして持ちこたえていただきたい。そういった思いの中で、われわれも知恵を絞っているというところであります。基本的には国のほうも100万円、そして200万円といった、こういった支援策を出していますよね。そんな中でわれわれも、ぎりぎりの状況ではありますけども、さまざまな制度融資とか、それから無担保の融資とか無利子の融資とか、そういったものを用意しておりますので、こういう、きめ細かく対応をしながら、なんとしてもこの厳しい時期を生き延びていただきたい、そんな思いでありますね。
どのようにして周知するのか
日刊工業新聞:もう1点なんですけれども、中小企業の中には、制度であるとか、そういう支援策が用意されている、どれが自分に当てはまるのか分からないだとか、制度そのものを知らないといった声があるんですが、県として今後どのように周知というか、されていくんでしょうか。 黒岩:確かにそれは重要なポイントだと思うんですね。国のほうもさまざまな支援策を用意している、県も用意してはいるんですけど、それが必要な方々に情報としてしっかり届いているかどうかといった問題ですね。例えば、私は前から言っておりますけど、社会福祉協議会を通じて最大20万円、これは無利子、無担保ですぐに今借りることができるというか、こういう制度があるわけですけれども、これなんかはなかなか皆さん、届いてないんじゃないでしょうかね。 本当にフリーランス等々、特にそうでしょうれども、突然収入がぱたっとなくなったという方、もう、すぐにでも、キャッシュがなければ生活できないという方がいらっしゃいますね。その方々に向けた形での情報の出し方といったもの、これはわれわれがその分を特出しして、ちらしのようなものも作っております。 そして、これまでその制度はあったんですが、これは非常に手続きが煩雑だったんですね。住民票を用意しなさいとか、なんかの証明もしなさいとか、いろいろ複雑だったんですけど、この緊急事態ですから、もうそんな手続きの煩雑さはやめてくださいという、これは国に要望しました。国のほうも、それにちゃんと応えてくれて、手続き、非常に簡単になっております。本当に自分の身分証明と、ちょっとしたことですぐに借りることができる。最大限20万円のキャッシュをすぐに手にすることができる、こういう制度がありますから、こういったものを告知するような形を作りましたので、これをどんどん皆さんに届くようにしていきたいというふうに考えています。 日刊工業新聞:ありがとうございます。各社どうぞ。 黒岩:はい、どうぞ。