大阪府・吉村知事が定例会見6月17日(全文3)対策徹底すれば酒類提供認めるのが筋ではないか
解除時はより感染対策を徹底すべき
これは未来は分かりません。その先、もっとこれは安定的に数が少ない状況がずっと続いて、そういう状況になってなくて全て解除になってしまうと、なったあとにゴールドステッカー等々にかかわらずいろんなものが通常に営業ができるようにするとか、いろんなパターンがあると思うんですけども、今というのは緊急事態宣言が解除されたばかりの状況ですから、そういった意味では酒類の提供の自粛をそのまま継続をお願いするというパターンもありますし、あるいはゴールドステッカーのような、いわゆる第三者認証制度できちんと対策を取ってくれているお店にお酒の提供を認めるということもありますし、あるいはもう人数を制限して、これはいろんな考え方ですけども、お1人さまの飲みだったらオーケーにする、お酒の提供を認めるとか、お2人だったら認めるとか、いろんな考え方はあるんだろうと思います。そういったことも含めて一定の要件に満たした店というのはどういうものなんだろうかというのが分からないとなかなか、われわれも判断できないんですね。なのでそう思って今回はそれは。でもいずれにしてもこれは早く決定しないといけないので、別途通知する一定の要件というのが固まり次第、速やかに本部会議をあした開催をしたいと思っています。 僕の中ではやはりどういうやり方が幾つかあるかというのは考えていますけれども、大阪のこの状況、大都市で感染が急拡大しやすい。現実に第4波は急拡大したわけですから、イギリス株ではないけども、今度はより感染力の強いインド株もあるという状況の中です。第4波の感染者数は第4波だけで5万3000人の新規感染者が生じたというぐらい大きな波も経験していますので、解除時においてはより感染対策を徹底していく方向で僕は進めるべきではないかと、進めるべきだと思っています。
板挟みの中で知事として判断していく
ただ、一方で松井市長がおっしゃるとおり、よく分かります。飲食店の皆さんもずっと負担をお願いしていて、お酒を提供してなかったらなかなかこれはもう利益にも、商売もなかなか難しいし、やっぱりそれも提供したいと。おいしいお酒と食事を一緒で出して料理なんだという方も、やっぱりお店のほうからすると絶対そういうのがあるのはよく分かります。なので、だからこそ判断が難しいわけですけれども。そっちのほうにも生活や暮らしや命がありますので、なんとかしたいという思いもありますが、一方で感染をもう一度再拡大させてはいけないという思いもあって、その板挟みの中で、ただ、僕は知事として最後、判断をしていきます。 今の考え方としては、やはりこれは解除した、解除になってまん延防止に移行する段階ですので、1つは自粛の継続をお願いするか、あるいはそういった一定の感染対策を徹底してやってくれているお店には、そういうお店からお酒の提供というのを自粛を解除して、そして世の中の感染状況がどうなるのかを判断していくということが重要ではないかというのが基本的な僕の頭の整理です。 ただ、じゃあ簡単にゴールドステッカー認証店にお酒の提供を認めるといってもそんな簡単にできるんですか、不平等も生じるんじゃないですかと。これは先日、要請を始まったばかりじゃないですかと。緊急事態宣言中は協力して店を閉めていたというところもあります。見回り隊が見回って先行発行できるような仕組みをつくりましたけれども、それも1万1000店舗です。全部で7万店舗ぐらいありますから、要件を満たしてないような店舗が1万店ぐらいありましたけれども、残りの4万9000店舗についてはそもそも閉まっていたとか、いろんな理由で見回ってないわけですから、その中にはきっちり対策を取ってくれている店もたくさんあると思います。 なのでいろんな不平等も生じるじゃないかとか、いろんな現実的に実務上の課題というのもあります。そういったことも踏まえながら、どう対応していくのかというのは考えなきゃいけないし、この別途通知する一定の要件を満たした店舗には提供できると、ここが非常にきっちりした制度になっているのであればこっちに乗るという、こっちのほうで判断するというのもあります。ただ、その別途通知する一定の要件を満たした店がよく分からないので、あした開催して話し合おうということです。