2021夏の高校野球はこの激戦地域に注目 - 全国高校野球選手権地方大会 東日本編
東日本の注目選手。風間、羽田、沢山3投手と有薗、吉野、坂口3強打者
続いて注目選手を紹介します。東日本全体で最も注目を集めることが予想されるのがノースアジア大明桜(秋田)の風間球打投手です。 下級生の頃から評判の投手でしたが、この春は投げるたびに150キロを超えるスピードをマークしており、チームを県大会優勝に導きました。長いリーチを真上から振り下ろす豪快な腕の振りが最大の特長で、ボールの角度も申し分なく、ストレートの勢いは全国でもナンバーワンと言えるだけの迫力があります。 投手としてのスケールは4年前に夏の甲子園を沸かせた吉田輝星投手(金足農→日本ハム)を上回るものがあり、現時点でも既にドラフト1位の可能性は高いと思います。
この春一気に浮上してきた投手としては羽田慎之介投手(八王子・西東京)と沢山優介投手(掛川西・静岡)の2人のサウスポーが代表格です。 羽田投手は190cmの長身で、サイドスロー気味のフォームはかつてメジャーリーグで活躍したランディ・ジョンソン投手(元マリナーズ)を彷彿とさせるものがあります。春の東京都大会は肘の故障明けということもあって短いイニングの登板に終わりましたが、それでも最速149キロをマークしたストレートの勢いは目を見張るものがありました。夏は万全の状態で見事なピッチングを見せてくれることを期待したいです。
一方の沢山投手はエースとしてフル回転してチームを春の東海大会優勝に導きました。 こちらも185cmの大型左腕ですが、指先の感覚が良く、ストレートだけでなく変化球のコントロールも安定しています。1998年以来となる夏の甲子園出場となれば、更に注目を集めることになるでしょう。 続いて苦戦している選手が多い野手ですが、それでもプロから高い注目を集めているのが有薗直輝選手(三塁手・千葉学芸・千葉)、吉野創士選手(外野手・昌平・埼玉)、阪口樂選手(外野手・岐阜第一・岐阜)の3人の強打者です。
有薗選手はとても高校生とは思えない体格の右のスラッガーで、そのパワーには圧倒的なものがあります。 また大柄でも守備の反応がよく、サードから見せるスローイングの迫力も十分。近年プロでも少ない強打の三塁手として注目です。