超特急から教わった、どんな時でも前を向くことの大切さ。8号車の心に光を灯す、超特急というかけがえのない存在
エンターテインメントにできることは少ないのかもしれない。でも、あなたが寂しい気持ちになった時、つらくてどうしようもない時、心を救うことはできるのではないだろうか──。そう信じて、超特急はずっと前を向いてきた。たとえ、今すぐ直接会えなくても、8号車との絆は変わらない。彼らの強さと優しさをこれまで以上に強く感じた一年、そして3日間であった。私たちの心を救ってくれて、カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ、本当にありがとう。 【画像】超特急 ライブ写真 ---------- 【ライブオトネタ】 超特急 BULLET TRAIN ON LINE SPECIAL LIVE 2020『Superstar』 2020.12.25・26・27 開催 ---------- ■テーマパーク、キズナ物語、クール&セクシー……超特急が魅せる3日間 新型コロナが猛威を振るい、これまでの日常が奪われてしまった激動の一年が終わろうとする年の瀬。超特急が3 DAYSに渡る配信ライブを開催した。近年は年末、大会場で開催するクリスマスライブで8号車とともに周年を祝い、一年を締めくくるのが恒例だった超特急。今年は有観客でのライブ開催は叶わなかったが、演出やセトリも異なる3日間の配信ライブで“2020年の超特急”をしっかりと見せ、激動の一年を締めくくった。 振り返れば、2020年はコロナ禍でも歩みを止めることなく、新曲リリースや配信ライブなどアグレッシブに活動。3 DAYSの配信ライブからも見えた彼らの前向きでたくましい姿は、僕らにたくさんの笑顔と力を与えてくれた。 9周年記念日に行なわれたDAY 1のテーマは“テーマパーク”。架空のテーマパーク「Bullet Train World」のお城の映像をバックに「走れ!!!!超特急」で勢いよく始まった初日のステージは、序盤から全開の笑顔とパフォーマンスで全速力で飛ばしていく。「9周年のこの日にライブができることがいちばん幸せです」とカイ(2号車、MAIN DANCER、神秘担当)が語るように、ライブができることや画面の前の8号車と繋がる喜びや幸せを、5人は歌とダンスで思い切り表現する。 圧巻だったのは「Drive on week」で始まった15曲、20分強におよぶ超特急スペシャルメドレー。前半は「超越マイウェイ」「COMP!COMP!COMP!」とアッパーなライブチューンが続き、「浮つきWAVES」では「タオル振り回せ!」とタクヤ(4号車、MAIN DANCER、筋肉担当)が煽る。続く「up to you」「One Life」では、遊園地デートの小芝居で女性ファンを歓喜させると、タカシ(7号車、BACK VOCAL、末っ子担当)が「White Out」の切なくたくましい歌声で魅了。「Bloody Night」はお化け屋敷、「Dear My グッバイ」はメリーゴーランド、「PAPAPAPA JUMPERS」はジェットコースターと、配信ライブならではの映像演出も手伝って、まさに色鮮やかなテーマパークを周遊してるような最高に楽しい気分になったこのメドレー。バラエティ豊かな楽曲たちと巧みな表現力で魅せるめくるめく世界は、超特急の多面的な魅力を凝縮してるようでもあった。 DAY 2のテーマは“超特急のキズナ物語”。あの頃より格段に成長した歌とダンス、強固になった5人のキズナを見せてくれたデビュー曲「TRAIN」で始まった2日目も「gr8est journey」「Burn!」「バッタマン」とキラーチューンを連投し、序盤戦を全速力で飛ばしていった超特急。中盤は悲痛で感傷的な「need you」、胸に迫る歌声に息を呑んだ「refrain」、鬼気迫るパフォーマンスで魅せた「Beautiful Chaser」、歌とダンスで楽曲世界をしっかり構築した「小さな手」と、物語が次々と展開していくように様々なアプローチの曲を披露し、“ダサカッコ良い”だけじゃない超特急の魅力を存分に発揮。 なかでもグッときたのは、“あの日のヒカリが今も背中を押す”とあの頃の自分たちに届けるように気持ちいっぱいの歌とダンスを見せた初期楽曲「Starlight」。そこから画面の前で見守る8号車に届けるように笑顔で手を振った「a kind of you」、超特急と8号車のここから始まる新しい物語を予感させた「Asayake」と続き、ユーキ(5号車、MAIN DANCER、ドジっ子担当)が「今までの超特急の歴史を感じていただいて、自分の人生とも照らし合わせてもらえれば」とこの日のライブの楽しみ方を語る。 ここまで同じ目的地に向かって、同じレールを走り続けてきた5人。そして、途中乗車も含め、超特急に乗り込んで同じレールを共に走る8号車。それぞれの物語や一緒に見てきた風景、そしてあの時の気持ちを楽曲に重ねながら「超ネバギバDANCE」「超えてアバンチュール」とアップテンポな曲に気持ちを上げた後半戦。楽しさを世界に響かせた「キズナアルゴリズム」が、離れた場所で彼らを見守る8号車との心を繋いだ。 リムジンに乗り込むタキシード姿の5人が色気たっぷりに魅せた「Fantasista」で始まったDAY 3のテーマは“クール&セクシー”。「Hey Hey Hey」でレッドカーペットをステップを踏みながら進み、会場に入ると誰もいない会場に8号車の歓声が響く。ステージに上がり「On&On」でライブを本格スタートすると「Full moon」「Fashion」と続くミディアムでグルーヴィーな曲を流麗に乗りこなす。 「(クール&セクシーに)超特急らしさがあるかも分からないと思いますが……」とリョウガ(3号車、MAIN DANCER、ガリガリ担当)は謙遜してたが、年齢と経験も積み重ねてすっかり大人になった彼らにとって、大人の色気も強力な武器のひとつだ。 この日の大きな見せ場は「9年の活動で初めて」という、ダンサーチームのソロコーナー。ユーキの「Jasper」、カイの「Never Mine」、タクヤの「凱歌」、リョウガの「So Crazy」と、それぞれが自身プロデュースによるダンスや演出で楽曲世界を表現したステージは、個々の鍛え上げられたスキルや個性を存分に発揮するものだったし、タカシが歌う「My Answer」に4人が合流してダンスが加わることでステージが完成する光景を見て、個々の大きな成長が今の超特急の強靭さに繋がっていることを改めて感じさせられた。 「Superstar」をタイトルに掲げ、配信を通じて最新型の超特急を世界に届けた3日間。どんな状況にあってもうつむいたりせず、前を見据えて前進あるのみ! と、3日目ラストに披露した「Hero」で歌うように、何回だって大きな声で想いを届け、エールを贈り続けてくれた超特急は僕らにとって紛れもなくHeroだったし、Superstarだった。 また、超特急の過去~現在~未来が詰まった、ここまでの集大成とも言える3日間のライブは、10周年に向けてさらに加速していく彼らの活動の強力な起爆剤にもなったはず。3日目のエンディングでは、2021年6月にアリーナツアーを開催することも発表した超特急。 配信ライブも良いけど、やっぱりライブは生がいちばん! 2021年末に控えた10周年に向けて爆進する超特急に直接会える日が待ち遠しい。 TEXT BY フジジュン PHOYO BY 米山三郎、深野輝美 【SETLIST】 ●12/25公演 01.走れ!!!!超特急 02.Winter Show 03.Pretty Girl 04.超えてアバンチュール 05.What’s up 06.Drive on week 07.超越マイウェイ 08.COMP!COMP!COMP! 09.HOPE STEP JUMP 10.浮つきWAVES 11.up to you 12.One Life 13.Whiteout 14.Jesus 15.Bloody Night 16.Believe×Believe 17.Dear My グッバイ 18.Drawイッパツ! 19.PAPAPAPA JUMPERS 20.Don’t Stop 恋 21.キズナアルゴリズム 22.サヨナラは雪のあとで 23.Asayake 24.Revival Love 25.My Buddy 26.No More Cry 27.Sweet Bell 28.Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~ ●12/26 公演 01.TRAIN 02.gr8est journey 03.Burn! 04.バッタマン 05.need you 06.refrain 07.What’s up!? 08.My Buddy 09.Snow break 10.Beautiful Chaser 11.小さな光 12.Starlight 13.a kind of love 14.Asayake 15.Winter Show 16.超ネバギバDANCE 17.超えてアバンチュール 18.キズナアルゴリズム 19.Stand up 20.Superstar ●12/27 公演 01.Fantasista 02.Hey Hey Hey 03.On & On 04.Full moon 05.Fashion 06.DJ Dominator 07.Jasper 08.Never Mine 09.凱歌 10.So Crazy 11.My Answer 12.What’s up!? 13.超Superstar 14.Kiss Me Baby 15.Love again 16.SAY NO 17.超えてアバンチュール 18.Drawイッパツ! 19.Hero [ENCORE] Asayake ---------- 【ライブ情報】 BULLET TRAIN ARENA TOUR 2021 SPRING『Hoopla!』 [2021年] 06/04(金)神奈川・ぴあアリーナMM 06/05(土)神奈川・ぴあアリーナMM 06/06(日)神奈川・ぴあアリーナMM 06/10(木)神戸ワールド記念ホール 06/12(土)神戸ワールド記念ホール 06/13(日)神戸ワールド記念ホール 【リリース情報】 2020.12.16 ON SALE SINGLE「Asayake」
エムオン・エンタテインメント