【巨人】阪神・大山悠輔のFA獲り〝失敗〟も…編成へのダメージ「そこまで深刻ではない」理由
国内FA権を行使していた阪神・大山悠輔内野手(29)が29日に残留を決断。獲得に向けて激しい攻防戦を繰り広げた巨人にとっては大ダメージかと思われたが、意外にも「軽傷」のようだ。 巨人は得点力を欠いた今季の打線にテコ入れするべく、4年ぶりにFA戦線に参戦。打線の軸を担う存在として宿敵である阪神の強打者・大山に白羽の矢を立てた。 阿部監督も「チームの課題は明確に出た。そこを補強だったり、新戦力でチーム編成していければ」と山口オーナーに補強を直訴していただけに、大山の阪神残留は来季のチーム編成に悪影響を与えそうな気もするが、実際のところ「そこまで深刻なことではない」(球団関係者)という。 大前提としてチーム関係者は今季終了後からチームの大黒柱・坂本勇人内野手(35)の現況と今後について、次のように言及していた。 「休養や調整を挟みながらも、慣れない三塁へのコンバート初年度を乗り切った。対応への負担もあって打撃にも少なからず影響は出ていたみたいだけど、来季は真価を発揮する1年になるはず」 坂本は不慣れなハンディを背負いながらも、三塁手部門で本年度のGG賞を受賞。仮に大山が加入した場合は出場機会の減少が予想されていただけに、来季は攻守そろっての活躍が期待されている坂本にとっては〝弊害〟もなくなり、完全復活へのチャンスが広がる。 加えて期待のホープ流出も避けられた。今季の巨人は「プレミア12」に選出された井上を筆頭に、投打で若手選手が飛躍。今オフの巨人は大山以外にも、ソフトバンクからFAとなった甲斐の獲得に名乗りを上げており、その人的補償で成長著しいヤングGの人材流出が懸念されていた。 確かに逃がした魚は決して小さくはない。とはいえ、必ずしも大山獲得に前のめりになっていたわけでもなく、どうやら悲観するほどの失敗ではなさそうだ。
東スポWEB