松本幸四郎は「主語なし鬼」? 息子の市川染五郎からは「一緒に生活していても慣れない」
歌舞伎俳優の松本幸四郎(51)と尾上松也(39)らが29日、東京・新橋演舞場で歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」(30日初日)の公開舞台稽古を行った。 【写真あり】“鬼平”姿で仲睦まじい夫婦ショット 同作は松竹と劇団☆新感線がタッグを組み、2007年に初演された。シェークスピアの「リチャード3世」を下敷きに、うそと欲望に支配される男の栄光と破滅を描く。 今回は歌舞伎の新たなステージを目指して2015年に「阿弖流為(あてるい)」を上演した歌舞伎NEXTの第2弾として、17年ぶりによみがえる。歌舞伎ならではの趣向を凝らした演出や音楽で新たな物語を作っていく。 主演は初演時にも主人公ライを演じた幸四郎が、サダミツとの2役を松也とダブルキャストで演じ分ける。 製作発表会見で幸四郎は松也から舞台のタイトルにちなみ「話す時に主語がない。主語のない鬼」と指摘された。この日も息子の市川染五郎(19)から「これだけ一緒に生活していても慣れない」といじられた。息子からの思わぬ“口撃”に幸四郎は「朧の森だからしょうがない部分もある」とかわしていた。その上で「言葉じゃない。気持ちって伝わるものだと思います」とうまく切り返した。 そんな幸四郎を見た松也は「幸四郎さんと会話ができれば、海外でもあまり怖くない」と再びいじり、笑いを誘った。