60代ひとり暮らし「節約」と「健康」のコツ5つ。手づくり弁当と散歩で豊かな日々
2:生活費は電子マネーにチャージして、ゲーム感覚でやりくり
家計簿で収支管理をするようになって気づいたのは、上限が把握できていれば、それ以上を抑えようとする気持ちが働くということ。小学校の遠足でおやつ300円までと決められれば、その枠内で好きな菓子を絶妙に調整していく、あれと同じです。 ただ、50代、60代ともなると記憶力も危うく、頭の中だけの把握というのも信用ならずで。そこで、上限金額を1か月ごとに電子マネーにチャージ。食材や生活消耗品は、決められた枠内でまかなうルールにしました。 そうなったら、日常はやりくりゲーム。基本自炊、職場ランチは手づくり弁当、コンビニ常習からも卒業しました。結果、衝動買いも無駄使いも減り、なんなら予算が余る月すら。しかも、とくにきり詰めた生活をしている感じはなく、少々手間はかかるけれど、栄養のある食生活が整い、体調も良好。これは、むしろ豊かなのではと感じています。 それなりの収入があった正社員時代、ストレスフルな仕事を言い訳に、ご褒美浪費をしまくっていました。翌月も同じだけの収入がある、という謎の大丈夫感で、使い捨てのような暮らしを続けていたような気がします。過度な我慢が浪費を生んでいくこと、今の場所からかつてをながめて、見えたことです。
3:ずっと元気を続けるための、ほどほど「健康習慣」
50代後半あたりから、体のパーツのあちらこちらでガタつきが目立ってきました。歯がダメになったり、疲れると湿疹が出たり、先月は白内障の手術を終えたばかりです。 そして、60代の今、切実に思うのは、健康あってこその日常ということ。これからの60代を元気に過ごすためにも、病気にならない習慣は大切だと改めて思います。無理せず、ほどほどに、できることを続けていけたら。
4:陽を浴びて、散歩して、0円で病気予防
健康を保つためには栄養のある食事、質の高い睡眠、適度な運動。専門家が口をそろえて推す、耳タコアドバイスです。でも、私もそのとおりだと思っています。 朝に日光を浴びると、セロトニンと呼ばれるホルモンが分泌されて心身がリラックスする、ということは広く知られていますね。実際、本当にそうだと感じます。週末、晴れた朝に公園を散歩していると、精神が安定するというか、解放されるというか…。 なんとなくだるいと思う日も、陽射しの下、緑深い樹木の中を歩いているうちに、体と心が元気を思い出すような気がします。植物のフィトンチッドという香り成分には、ストレスを軽減する効果があると言われていますし。 私はかつて、仕事が多忙で精神を崩して心療内科に通っていた時期がありました。気質に合わない責任の重い仕事を手放して、定期的に自然に触れる生活の中で、健やかさが戻ってきたように思います。 ある程度運動すれば、疲れて夜もぐっすり。動くことで睡眠の質も自動的に上がります。節約きっかけとはいえ自炊で栄養バランスも保たれていますし。私の病気予防、現在、その費用は0円です。