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巨人・川上哲治監督の爆弾発言/週べ回顧1971年編

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 一昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

岡村浩二の告白

 今回は『1971年12月27日号』。定価は90円。  この号からオフの小ネタを拾っていく。  阪急から東映に移籍した岡村浩二の告白記事があった。  トレードを通告されたのは11月30日。宝塚ホテルに渓間代表に呼び出され、こう言われた。 「実は東映とのトレードが決まった。給料を25パーセントダウンしてもいいなら阪急に残っていいが、もう話は決まっている。東映も種茂に通告しているはずだ。あすの午後3時に両球団で同時に発表する手はずになっている」  まったく予期しない通告。前日は球団の納会で司会をやれと言われ、明るく振舞い、盛り上げていたという。 「納会の席には、発表寸前のトレードの内容を知ってる人もいるはず。そんなことを知らず奇声をあげて、司会なんかを引き受けていた自分の姿は、その人たちにとって、まるでピエロのように見えたのではないだろうか」  と嘆く。  西本幸雄監督には「深い恩義を感じている」と語り、くさっていた時期に抜てきしてもらった話、信任投票の後で始まった「西本道場」の話などをしている。  ただ、さすがに闘志の男、最後はこう締める、    いまは東映のためにも、そして阪急に「岡村を出して大変な目にあった」と思わせるためにも、そして自分の誇りのためにも、ファイトを燃やして、新しい人生を見つめている。  12月12日、巨人OB会では、川上哲治監督が、 「実は今季限りでユニフォームを脱ぐつもりでしたが、周囲の事情でまた来季も指揮を執ることになりました。OB諸兄のご声援とお叱りを受けたい」  と爆弾発言をした。  川上の後任は、長嶋茂雄で決まっている。川上が辞めるということは、長嶋が引退か、あるいは兼任で指揮を執る以外の可能性はない。  川上は常々、「長嶋はきれいな形でやめさせたい」と言ってきた。  70年の不振もあって、2年連続ダメならと思っていたのかもしれない。ご存じのとおり、71年は首位打者を獲得している。  監督と言えば、元中日、大洋のアスプロモンテが、インディアンスの監督になった。  日本時代は小説家の山口瞳が、 「アスプロモンテが遊撃手の定位置にいると、まるで野球の教科書が立っている気がする」  と称えた守備の名手だった。  では、また月曜日に。 <次回に続く> 写真=BBM

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