主演安田顕の弁当の思い出に「危険度が高い。一種の怪談」と監督の齊藤工 札幌でトークショー
食と映画の祭典「北海道フードフィルムフェスティバル」(HFFF)2日目は23日、札幌市内各所で開催。お弁当をテーマにした映画「フードロア Life in a Box」を上映した東1丁目劇場では、監督した齊藤工(43)と、主演の安田顕(50)のトークが繰り広げられた。 斎藤は、かつての現場マネジャーが北海道出身で「(HTB制作の)『水曜どうでしょう』でマウントを取ってきた」と紹介。「(元マネジャーが)『タイムリーに見てねえだろう』っていうので、あらゆるコネクションを使って、ナックスさんの情報や映像、舞台の映像を取り寄せて研究対象にしていました。僕は、(大泉洋らTEAM NACSが)5名いる中でも、安田さんの背中を見て、この人の道をついて行こう思った」と安田を立てた。 “研究対象”と名指しされた安田は、08年の「親孝行プレイ」(毎日放送)で、齊藤と兄弟役を演じた当時を振り返り「フラッシュバックでピッと思い出したんですけど、確かにリハーサルやって、照明・技術さんを待っている間、(齊藤が)ずっと僕の似顔絵を描いてました」と話すと、会場が大きく沸いた。 また司会から映画のテーマである“弁当”の思い出”について問われた安田は、20数年前に北海道の情報番組で連日リポーターをしていた当時の出来事を語った。上下真っ赤な服を着て「ある一定の思いを持って、街角で毎日私のことをずっと見ていてくださった」という女性が「お弁当を作ってくださり、私に渡していただいた。ふたを開けると自家製の塩辛が」と話すと、齊藤は「それは結構危険度が高い。一種の怪談」と突っ込んだ。 さらに“お米は玄米、おやつは煮干し”という家庭で育った斎藤が、小学4年生の時に、生まれて初めて友人の家でポテトチップスを食べた時を述懐。「おいし過ぎて膝から崩れ落ち、明日死んでもいいから、もっと食べたいという気持ちを、親への憎しみとともに(抱いた)」と話すと、再び会場が笑いに包まれた。