アプリリア新型モデル「RS 457」が85万8000円で発売!! 扱いやすい2気筒エンジンのライトウェイトスポーツ
新設計エンジンはDLC処理も施した本格派
生産国はインドだが、開発の全てはイタリア本国で行われた。水冷の並列2気筒パワーユニットは完全な新作で、軽量コンパクトなシャーシ設計に自由度を与えている。エンジン後部にスイングアームピボット機能も備えており、フレームのコンパクト化や部品点数の省略にも貢献する。 エンジンの基本技術はRSV4の1100cc・V4やRS660の659cc・並列2気筒から多くのノウハウを得ており、シリンダーはクランク軸に対して6.5mm前方にオフセットすることでピストン押し込み時のフリクションを低減。カウンターシャフトとウォーターポンプにはニードルベアリングを採用し、ピストンピンにはDLC(ダイヤモンド ライク カーボン)コーティング処理が施されている。ギアボックスはシンクロギアのシャフトにもブッシュではなく、V4エンジンと同じくローラーベアリングを使用し、さらにギアボックスのフォーク アクスルには、特許取得済みの統合された潤滑システムを採用したというから驚きだ。 このほかアシスト機能付きのスリッパークラッチを装備し、ライドバイワイヤ電子制御マルチマップスロットルにより3つのライディングモードを選択可能だ。トラクションコントロールは走行中でも常に調整可能、そしてクイックシフターはオプション設定とされる。 車体は、現在のこのクラスで唯一アルミニウム製フレームを採用。左右に分割されたスパーをボルト固定する方式で、高い旋回性を生むフロントエンドのフィーリングにも貢献する。また、エンジンの部分で前述したよういフレームにはスイングアームピボット部がなく、省略された構造になっている。 サスペンションは、フロントにプリロード調整可能なφ41mm倒立フロントフォーク、リヤも同様にプリロード調整可能なモノショックを採用し、ホイールトラベルは前120mm/後130mmを確保する。 ブレーキシステムはフロントにφ320mmシングルディスクとバイブレ(ByBre)製ラジアルマウントキャリパー、調整可能なブレーキレバーを採用。リヤはφ220mmディスクとバイブレ性キャリパーを装着する。ABSはボッシュ製2チャンネル。前後タイヤはラジアルを履く。 メーターはインチTFTディスプレイを採用し、スマートフォンと接続することでメーターの機能をさらに拡張するアプリリアのマルチメディア プラットフォーム(Aprilia MIA システム)が、アクセサリー(別売り)として設定されている。ハンドルバースイッチはバックライト付きなのも嬉しい。