【ベトナム】長期停滞のHCM市屋内競技場、BT破棄へ
ベトナム南部ホーチミン市のファン・ディン・フン屋内競技場のBT(建設、譲渡)形式による建設事業が長年停滞している問題で、この問題に取り組むために設置された作業部会は「事業主との協定を破棄して1,710億ドン(約680万米ドル、約10億円)余りの返還を求めるべきだ」とする意見書を市人民委員会に提出した。23日付トイチェー電子版が報じた。 事業は着手から16年が過ぎたが本格的な実施段階入っていない。市人民委のファン・バン・マイ委員長(市長)は今年5月、BT形式による投資を中止して公共投資に移行するよう指示したが、事業主の共同企業体(JV)はBT形式での事業継続を求めているという。 ファン・ディン・フン屋内競技場事業は、2008年に政府がBT形式で進めることを承認。10年にはアンタオ社と立ち退き・補償総公社(本社:ホーチミン市)の2社で構成するJVが事業主に指名され、1区チャンフンダオ通り257番地で工事を進めることになった。 ところが翌11年にアンタオ社がJVから撤退。18年になって立ち退き・補償総公社とファットダット不動産開発社のJVが成立して現在に至っているが、事業の停滞が続いている。