Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

[中部圏特集・観光] コロナ禍で求められる機能充実へ テークアウト、デリバリー、店舗改装 ”ホテルの味”がけん引

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
中部経済新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大による打撃を受け、低迷にあえいでいる観光業界。名古屋市内のホテルは、コロナ禍の需要の掘り起こしやホテル内飲食店の改装により、コロナ禍で求められる機能の充実に努め、利用客の増加につなげている。 ■テークアウト ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市中区金山町)はコロナ第1波の感染拡大を受け、4月からテークアウト商品の販売を開始した。ホテル自慢の料理を意欲的にテークアウト販売し、売り上げを伸ばしている。個人客のテークアウト需要に加え、企業向けのデリバリー需要も増加している。 8月には名古屋市内のホテルで初という、フレンチコース料理のテークアウトを可能にした。オードブル、スープ、肉・魚料理、デザートに加えバゲットやつけあわせ、ソースを個別にパックして提供している。9月の4連休は同テークアウト商品のほか弁当やちらしずし、御膳などのデリバリーもホテル近隣地区で行った。

フレンチコースのオードブルやスープは季節に応じて内容を変更しており、現在はクリスマスを意識したメニューを考えているという。販売終了は12月末を予定している。 企業からのデリバリー需要も増えた。10月の内定式や懇親会で、ホテルの弁当を昼食として提供する企業が多かったためだ。従来はホテルの宴会場やレストランで内定式などを開催していた企業が、外食を自粛して社内で内定式や懇親会を開催する傾向がみられた。同ホテルは1万円以上購入した市内の企業を対象に、商品の配達と食べ終わった後の容器の回収を行っている。企業向けテークアウト商品は来年3月末まで販売を続ける。 ■飲食店の改装 名古屋観光ホテル(名古屋市中区錦)は11日、改装していた同ホテル2階の日本料理店「呉竹」を改装した。呉竹は1972年、同ホテルが全面改装した際に開店した。 今回の改装では従来の日本料理エリアと天ぷらカウンターに加え、鉄板焼きカウンターを新設した。鉄板焼きカウンターの席数は25席。コロナ禍で他人との接触を控える動きが高まったため個室を用意した。さらに日本料理エリアには壁で仕切った半個室を3部屋設けた。

入り口には名古屋城本丸御殿の文化財「竹林豹虎図」復元図を設置した。復元を手掛けたのは京都府西陣生まれの箔(はく)工芸作家・裕人礫翔氏。 また11月29日までは改装記念メニューとして、天ぷら12品と天然あわびが付いたコース「みのり」(税込み1万5千円)などを販売する。 コロナ対策として入店時の検温や店内の定期消毒、席の間隔確保なども徹底している。

【関連記事】