東福岡、5大会ぶり決勝進出 大エース柳北悠李が38点!/春高バレー
ジャパネット杯「春の高校バレー」第73回全日本バレーボール高等学校選手権第4日(9日、東京体育館)男女の準決勝が無観客で行われ、女子は就実(岡山)と大阪国際滝井、男子は駿台学園(東京第1)と東福岡が、10日の決勝に勝ち上がった。 これでもかと右腕を振る。スパイクの打数は実に73本。最後はサービスエースでけりをつけ、無観客の場内で雄たけびを上げた。東福岡に柳北悠李(やなきた・ゆうり、3年)ありだ。 「全部決めるつもりで打った」 0-1で迎えた第2セット。「全部持ってこい」。身長192センチの大砲はセッターにトスを求めた。豪快なバックアタックを敵陣に突き刺す。両チーム最多の38得点。3枚ブロックも意に介さなかった。 コロナ禍による自粛期間に食生活が乱れ、体重は100キロを超えた。「(減量期に)100キロは走ったんじゃないか」と藤元聡一監督(45)。下級生の頃からあった甘えが、ここに来てなくなったとみている。 5大会ぶりの決勝。「絶対に日本一になって終わりたい」。大エースには、チームを勝たせる使命がある。(鈴木智紘)