「指定時間に出よ」 高速SAの“かつてない駐車マス”運用拡大 「大型車3台タテ並び」方式
「大型車3縦列」駐車マスが拡大
NEXCO西日本は2024年11月28日、今年8月から中国道の鹿野SA(九州方面)で実施している「出発時間指定 大型車 3 列駐車マス」について、試行運用期間を延長し、運用を拡大すると発表しました。 【え…】これが「かつてない方式の大型車マス」です(地図/画像) 同SAでは、大型車が“3台縦列”で停められる細長い駐車マスが3列ぶん、試行的に設置されています。不足が顕在化している大型車マス拡充の一環として行われているもので、11月29日までの期間を2025年3月31日まで延長します。 マスの各列には「5:00」「5:30」「6:00」と、出発時刻が明記されていました。ドライバーは自身の出発時刻にあったマスに、前方から詰めて駐車し、指定時刻になったら前の車両から順番に出発していきます。 今回はさらに、3列ぶんの縦列駐車マスを5列に拡大。出発指定時刻も拡大し、「3:30」「4:00」「4:30」「5:00」「5:30」となりました。なお「6:00」枠は廃止です。 今回の試行は、山陽道の佐波川SA下り線(山口県防府市)への導入が予定されている「複数縦列式(コラム式)駐車場」の整備に役立てられます。 複数縦列式はドイツなどで実績があり、出発時刻別に縦列駐車するレーンを設けることで、駐車マスを効率的に運用することを目的としています。ドイツでは駐車チケットや頭上の出発時刻表示など、ドライバーに駐車方式を伝える制御がとられているといいます。 この方式は、高速道路各社で大型車マスの不足が顕在化するなか、抜本的な解消を目指して2024年度に新設が表明された新手法のひとつです。
乗りものニュース編集部