ゴルフスウィングは、腕を使っていい? 使っちゃダメ? 正しい体と腕の使い方を解説【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯75】
一昨年の全米女子アマを制し、23年12月のプロテストで合格した馬場咲希プロを、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す。今回は「体と腕の連動性を高める方法」がテーマだ。 体と腕の使い方を連続写真で確認しよう!
O編 ミスショットの数を減らし、球筋を安定させるには、体と腕の連動性を高めることが大切で、そのためには左手1本で球を打つといいってことだったよね。 坂詰 そうですね。使用クラブは、ウェッジかショートアイアン。左手1本でクラブを持って、グリップエンドと体との距離をできるだけ変えずに、ゆっくりとハーフスウィングをする。そうすることで腕を振らず、体と腕を連動させて打つ感覚をつかんでほしいですね。 O編 片手打ちができたら? 坂詰 あとは、片手打ちでつかんだいい動き(腕と体を一体にした動き)を意識しながら、シャドースウィングや素振りを繰り返すんです。そうすることで、少しずつ連動性が高まって、球筋も安定してくるんじゃないでしょうか。 O編 われわれアマチュアは、どうしても手や腕を使いすぎて、腕と体が分離しがちだからね。そういう練習で精度を高めたいよね。 坂詰 まぁ、プロでも腕と体が完全に連動しているプレーヤーは多くないですからね。気にしすぎないことも大事だと思いますよ。まったく使わないのは難しいので、腕を使う量を減らそうとすればいいんじゃないでしょうか。 あぁ、それで思い出したんですけど、「腕を使わない」って言葉を勘違いしている人が多いので注意してほしいんですよ。 O編 どういうこと? 坂詰 腕を使わないっていうのは、体を止めて腕を左右に振らないということ。腕を体(胸)の正 面から外さない、ということです。ところが、腕を使わない= 腕をローテーションさせないって、考えちゃう人が多いんです。 O編 あぁ、腕を使わない意識が強すぎて、自然な腕のローテーションまで抑えちゃうってことか。 坂詰 ええ。どんなプロでも、スウィング中、腕はローテーションしています。それなのに、腕に力を入れて、棒のようにガチガチに固め、ローテーションを抑えちゃう人がとても多いんですよ。 O編 それじゃあ、スピードも出ないし、自然なクラブの軌道も妨げちゃうよね。 坂詰 そうなんです。だから、まずは、スウィング中、腕というのはローテーションするものなのだということを 理解することが大切なんじゃないでしょうか。 O編 それは、具体的な動きを説明したほうがよさそうだね。
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