寝たきり状態の息子を殺害した罪/岡山地裁で被告女性の初公判【岡山・玉野市】
玉野市で昨年、寝たきり状態の息子を殺害し、罪に問われている母親の裁判員裁判初公判が9月25日、岡山地裁で開かれ、母親は起訴内容を認めました。 殺人の罪に問われているのは、玉野市迫間の山﨑末子被告(80)です。 起訴状などによると、山﨑被告は寝たきり状態だった長男(当時52歳)の介護を長年続けてきましたが、これ以上は行うことができないと悲観。昨年8月、無理心中しようと、長男の顔にタオルケットを押しつけ、さらにネクタイで首を絞め死亡させました。 この日の初公判で山﨑被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。 裁判では被害者の同意の有無などが争点になっています。 冒頭陳述で検察が「被害者自身の殺害の同意が無かったのは明らか」としたのに対し、弁護側は「被害者が抵抗しなかったことなどから同意を誤信した」と主張しました。 裁判は9月27日に結審の予定です。