ラッセル・ウェストブルックは過去を振り返らず、ウィザーズでの挑戦に集中「リーダーシップをもたらしたい」
「若い選手に尊敬してもらえるようになりたい」
写真=NBA ジョン・ウォールとの大型トレードによりロケッツからウィザーズに加入したラッセル・ウェストブルックが、チームに合流して早速初めての会見に応じた。 当然ながら、ロケッツを離れることになった経緯、退団を希望した理由について質問が飛んだが、「僕はここにいて、新しい挑戦をスタートさせられることを幸せに感じている。大事なのは自分がどこにいるかで、ここのチームと組織、人々に集中したい」と、ウェストブルックはロケッツでの出来事について話そうとはしなかった。 「バスケットボールができるのは人生のほんの短い期間にすぎないけど、プレーを通じで出会った人との関係性は残りの人生にも続いていく。僕も年齢を重ねてそれが分かるようになった。ここには素晴らしい人がたくさんいるよ」 その一人が、サンダー時代の恩師であるスコット・ブルックスなのだろう。彼の下で再びプレーするウェストブルックは、「スコッティには感謝している。以前もコート上で自分のミスを許容してくれた。僕はミスから学ぶことで選手として成長できた」と語る。 新天地ではブラッドリー・ビールとバックコートでデュオを組む。ウェストブルックは「彼はスーパースター級のタレント。できる限りチームの力になりたい」と、意気込みを語った。 言うまでもなく、ウィザーズは再建途中のチームで、八村塁やトーマス・ブライアントのようにこれから成長していく若手も多い。サンダー時代から誰よりも早く練習場に来ることが当たり前だったウェストブルックは「その手の話で自分が有名とは思っていないけど」と前置きしつつ「若い選手に尊敬してもらえるようになりたい。リーダーシップをチームにもたらしたい」と答えた。 ウェストブルックとビールのコンビは超強力だが、選手層は薄く優勝を争うには数年かけて若手を育てていく必要がある。現実的な目標は3シーズンぶりとなるプレーオフ進出だろう。しかしウェストブルックは、新チームでの目標を聞かれると、「シーズン前に掲げる目標はいつも一緒。どのチームでプレーしようと、目標は優勝しかない」と即答している。 「優勝チーム以外は、みんな失敗したも同然。これまでと同じ考え方で取り組むだけ。自分のメンタリティをもたらして、球団が考えるプログラムに貢献したい」 ウェストブルックは明日からチーム練習に加わる予定で、プレシーズンに向けて調整を進める。
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