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宇部市内でトビイロウンカの被害

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宇部日報

稲刈りの季節に大打撃

 宇部市内でトビイロウンカによる被害が発生し、水稲の枯死が広がっている。大陸から偏西風に乗って飛来した数が異常に多かったことが原因とみられ、稲刈りの季節を迎えた農家に深刻な影響を与えている。    トビイロウンカは稲の茎から水分や養分を吸い、坪枯れを引き起こす害虫。9~10月に被害が目立つことから「秋ウンカ」とも呼ばれる。寿命は成虫で約1カ月。日本に飛来した個体は秋までに2、3回程度世代増殖する。今年は農薬による防除が追い付かないほど飛来数が多く、耐性を持つ個体も存在するという。    厚東吉見にある農事組合法人ふるさと吉見(河村守浩代表理事、81人)の田でも、茶色に枯れて横たわる稲が目立つ。同法人が作付けした約20ヘクタールのうち約5ヘクタールで坪枯れが見られた。河村代表理事は「30年以上米作りに携わってきたが、これほどの被害が出たのは初めて。こんな姿になった田んぼは見たくない。がっかりだ」と肩を落とす。    収穫量の減少は収入のみならず、営農意欲の低下にも直結する。10月には晩稲(おくて)のヒノヒカリと日本晴(にっぽんばれ)の収穫も控えている。河村代表は「晩稲への被害も心配。農薬の種類を変えるなど、可能な限りの手段で守り抜きたい」と話した。    JA山口県宇部西部営農センターでは「収穫期を迎えた稲穂は、すぐに刈り取った方がいい」と呼び掛けている。