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名曲散歩/志村けん&加藤茶『「ヒゲ」のテーマ』原曲は?

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SmartFLASH

 東京・神田の古いビルの2階。そこには夜な夜な紳士淑女が集まり、うんちくを披露しあう歌謡曲バーがあるという。 今宵も有線から、あの名曲が流れてきた。 お客さん:お、このイントロは志村けんと加藤茶の『「ヒゲ」のテーマ』。あれだけ笑わせてもらった曲だけど、今は切なく響くなあ。 マスター:まだ70歳。ほんとに寂しい、永遠の別れとなってしまったね。 お客さん:日本の子供たちにとって、志村けんは笑いの義務教育だったよね! マスター:そのなかのひとつがいま流れている「ヒゲダンス」の『「ヒゲ」のテーマ』。この曲のもとになったのは、テディ・ペンダーグラスの『Do Me』というソウル・ミュージックで、そのベースラインをアレンジしたものなんだ。 お客さん:志村けんはブラックミュージックをこよなく愛していたというからね。 マスター:1976年の『ドリフのバイのバイのバイ』はそんなブラックミュージック好きの志村けんの真骨頂。「ウワーオ!」「ゲロッパ!」「ドゥ・ザ・ハッスル!」など、パンチのある叫び声がガンガン入っている。       お客さん:たしかに! マスター:話は変わるけど、『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」って見たことある? お客さん:なんだよヤブから棒に。大好きだよ! マスター:その「空耳アワー」に出てる、安斎肇さんっているでしょ。実は『ヒゲのテーマ』の裏ジャケットをデザインしたのは、あの人なんだ。 お客さん:裏ジャケット?……ふつうは歌詞が書いてある部分だよね。 マスター:そうそう、表のジャケットは別の人がデザインしたんだけど、そもそも『「ヒゲ」のテーマ』には歌詞がないでしょ。裏のスペースが余っちゃうから、何かで埋め合わせよう、となって。発注を受けた安斎さんがジャケットの裏側に切り取り式のヒゲをデザインしたんだ。だけど、そのまま切り取ったら、表のジャケットも切れちゃった。 お客さん:なんだよそれ、いい加減だな。 マスター:2枚買わせるアイディアだったという説もあるけどね。それにしても志村けんは、間違いなく不世出のコント職人だったね。 お客さん:長い間楽しませていただき、ありがとうございました!  おっ、次の曲は……。 文/安野智彦 『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)などを担当する放送作家。神田で「80年代酒場 部室」を開業中 参考:TBSラジオ『みうらじゅんのサブカルジェッター』(2007年11月3日)/TBSラジオ『たまむすび』(2016年10月7日)

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