おーばん、最上地方初進出 旧郷野目ストア新庄店を取得
村山・置賜地方でスーパーを展開するおーばん(天童市、二藤部洋社長)が、今年5月に破産したスーパー・郷野目ストア(新庄市)の「マルシェゴーノメ新庄店」の建物と土地賃借権を取得したことが9日、分かった。現在の建物を解体して新店舗を建設する予定で、二藤部社長は「人員確保の関係から、オープンは3年以内を目指している」と話した。おーばんが最上地方に進出するのは初めて。 郷野目ストアは1911(明治44)年に創業し、75(昭和50)年に運営会社を設立。ピーク時の2001年6月期には5店舗を展開したが、大手スーパーの進出などで売り上げが減少。不採算店舗を閉店し、マルシェゴーノメの名称で新庄店、真室川店の2店舗体制で再建を図ったが、今年5月に約24億円の負債を抱えて事業を停止し、現在は破産手続きを進めている。 おーばんが取得したのは、新庄店の建物と土地賃借権で、11月下旬に破産管財人から任意売買で取得した。建物は約2570平方メートル、土地は約1万2360平方メートル。
おーばんは1972(昭和47)年に尾花沢市で創業し、村山・置賜地方へと店舗網を徐々に拡大。先月8日には県内19店舗目で、売り場面積が既存店中最大となる長井店をオープンした。