VRアート作品の最新形。「雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」が12月21日より開幕
雨宮庸介の個展が東京で開催
東京のワタリウム美術館で「雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」が12月21日~2025年3月30日に開催される。 雨宮庸介は1975年茨城県生まれ、山梨県在住。ドローイング、彫刻、パフォーマンスなど多岐にわたるメディウムによって作品を制作し、国内外の美術館での展覧会に多数参加。 本展ではワタリウム美術館を舞台に制作された最新VR作品を中心としながら、《溶けたりんごの彫刻》や《石巻13分》の記録映像、《1300年持ち歩かれた、なんでもない石》のペーパーなど、雨宮の代表作を一堂に体験できる展覧会となる。 最新作のVR作品は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)をかぶって体験する。「Vはいまだ素人だけどVとRについては25年以上のベテラン」と話す雨宮らしく、通常「ここではないどこか」に行くためのHMDをあえて「どこかではないここ」に再注目させるためのデバイスとして定義し直すという。 2024年春の山梨県立美術館から「大地の芸術祭」「Kyoto Interchange」まで立て続けに発表されたVR作品への取り組みの総決算というべき新作。 美術を意識的に始めた大学生時代に通ったというワタリウム美術館での個展が、アーティストにとってどのような影響や化学反応をもたらすのかにも期待したい。 会期中毎週土曜17:00~18:00には雨宮庸介による「人生最終作のための公開練習」を開催。 3月15日には椹木野衣(美術評論家)×雨宮庸介のトーク「まだ溶けてないほうの日本または美術」も開催される。申し込みは公式サイトを確認してほしい。
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