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大雨警報ない?日本一小さな村 富山県全域「警報」でも舟橋村「注意報」

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北日本新聞

 どうして、舟橋村には大雨警報が出ないのか-。こんな疑問が、読者と記者でつくる本紙の調査報道「あなたの知りたいっ!特報班」に富山市の50代男性から届いた。周囲の市や町に大雨警報が出ているのに、舟橋村はなぜか大雨注意報になっていることが多いという。まさか、村の上空を雨雲が避けて通っていくことはあるまい。調べてみると、意外なことが分かった (山岡一成)  このところの暑さで忘れそうになるが、振り返ってみると7月は雨が多かった。富山地方気象台によると、月間降水量は富山、高岡(伏木)ともに平年の約1・6倍だ。  岐阜や長野に大雨特別警報が出された7月8日。気象庁のウェブサイトを見ると警報を表す赤色に染まった富山県の地図の中で、注意報を示す黄色に塗られた場所がわずかにあった。舟橋村だ。 ■総面積3・47平方キロメートル  富山市中心部から車で約20分、のどかな田園風景が広がる。「日本一小さな村」で知られるこの村は、総面積3・47平方キロメートル。射水市にある太閤山ランド(1・18平方キロメートル)のほぼ3つ分だ。

 大雨警報は出ないのだろうか。富山地方鉄道越中舟橋駅近くで出会った会社員、松永敏弘さん(53)=竹鼻=に尋ねてみると「大雨警報が出にくい、とは聞いたことがある。ここに住んで20年ほどになるけど、実際どこかが浸水したという話もありませんね」。  大雨が降った7月8日に時間を戻そう。富山地方気象台によると1時間当たりの最大降水量は富山18・5ミリ、高岡(伏木)12・5ミリだった。舟橋村はレーダー解析で約15ミリと高岡を上回ったのに、注意報にとどまったのはなぜか。 ■警報が出る仕組み  「まず、大雨警報が出される仕組みを知る必要がある」と話すのは富山地方気象台の大江幸治気象情報官。発表基準は二つあるという。降った雨がどれだけ地表にたまりやすいかを表す「表面雨量指数」と、土砂災害の危険性を示す「土壌雨量指数」だ。市町村ごとに各指数の基準値が定められており、どちらかの基準値を超えることが予想される時に大雨警報が出る。

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