クルマで行くのも大変なことが多いカーフェリー乗り場……徒歩でアクセスってできるの?
■天草では異端のバス?
当日はバスを降りてフェリーが出帆するまで22分の猶予がある、本渡バスターミナルを10時台に出る便を選んだ。 天草周辺の路線バスは、マイクロバスよりも少しサイズの大きい、いわゆる小型路線車が主力で活躍している。 そんな中、バスセンターにやって来た鬼池港経由富岡港行きのバスは、全長9mクラスの中型路線車・日野レインボーだった。 小型路線車勢が占める天草に、まさか中型路線車が在籍していたとは意外。これはこれで場所柄の物珍しさを感じた。
■港までのプチトリップ
距離が少しあるため、後ろ乗り、前降りの運賃変動制が採られているのは全国的によく見られる運賃収受方式だ。 運賃は交通系ICカード(2024年11月以降は利用不可)と、くまモンのICカード、現金から支払い方法を選べる。 このほかに、バスセンターに券売機が置かれていて、紙の切符を買って乗るのもOK。 首都圏のバスに慣れていると、紙のバスの切符は珍しい気がして、1枚買うだけでちょっとしたイベントになってくれる。鬼池港までは600円。 バスが出発すると、天草の主要道路である国道324号線をメインルートに進んでいく。海岸線からやや奥まった場所に道路が敷かれている立地上、車窓からの景色は緑が中心。 途中、「ここ通るの!?」と、運転手さんのドライブテクに感銘を受ける狭隘区間があり、車幅いっぱいのスレスレ感が見どころだ。 鬼池港までの所要時間は28分。プチサイズのローカル路線バス旅といったところ。 とにかくバスを使って目的の港まで来られたので、島原鉄道フェリーに徒歩乗船したい願望は、多少の下調べ推奨といえど、特に問題なく叶えられると実証できた。 ところで、元々5人くらいしか乗っていなかったのもあるにせよ、鬼池港で降りた他のお客さん誰もいなかったんだよねぇ。乗り場にマイカーやトラックは何台か停まっていたゆえ、フェリーってやっぱりクルマで来て乗るのが普通なのかしら??