クルマで行くのも大変なことが多いカーフェリー乗り場……徒歩でアクセスってできるの?
■そのフェリーに徒歩で乗りたい
距離的な面はともかく、それでもマイカーやレンタカーを使えば難なく利用できる乗り物ではある。 一方、このフェリーにクルマなし・徒歩乗船しようと思った場合どうなるか。もちろん徒歩乗船自体には対応していて、運賃500円にサーチャージ40円を加えた540円で利用できる。 問題は鬼池港までの足だ。鬼池港に最も近い市街地から12km、歩いて港へアクセスするには過酷なレベルに思えてしょうがない。 2024年の10月、たまたま熊本市街を経由して天草を訪問、用事が済んだ後どこへ行くかは特に決めていなかったが、そのまま来た道を戻るのも何だか味気ない感じ。 さらに先へ進めないのかと模索していた際に島原鉄道のフェリーを見つけ、これは是非!なんて考えたと同時にアクセス可能な公共交通機関を探す流れになった。
■フェリー乗り場への公共アクセスといえば……
フェリー乗り場への公共アクセスとなれば、バスを使う場合が非常に多い。ことに天草の公共交通はタクシーと飛行機以外はバスしかないため、どっちに転んでもバス一択になる。 天草市街地の公共交通の拠点は「本渡バスセンター」。バスがあるとすればココが始発になっていると予想して、とりあえず路線一覧を眺めてみる。 「鬼池港線」を名乗るバス路線はないようで、となれば別の路線名のバスが途中で港に寄る可能性は捨てきれない……じっくり目を通せば願ったり叶ったり、鬼池港へ行く路線が2つ見つかった。 いずれも産交バスが運行している路線バスで、一つ目は「本渡通詞線」。よくよく見ると終点が鬼池港になっていて、路線名と目的地が一致しないタイプの路線だった。本数は1日5本。 二つ目には路線名がなく、富岡港行きと書いてあるバスが、途中で鬼池港に立ち寄る。本渡通詞線よりも本数が多く、両者合わせると大体1時間に1本のペースでバスがあり、それなら行けなくはなさそう。 ところが、バスもフェリーも本数が限られているので、どれも普通に接続するだろと思いきや、待ち時間が12分だったり50分だったり、便によっては2時間以上開いてしまったりと、かなりバラバラ。 猶予が2分とか5分とかの便もあったが、島原鉄道フェリーの公式接続対応表を見ると、待ち時間が10分を切るタイミングのバスは対象外になっていて、これは乗り継ぎ不可と思っておくのが良さそう。 バス/フェリーともに、ある程度狙って乗らないとキレイに繋がらない間柄とみて、ここは事前に調べておくのが無難だったようだ。