「想像していた以上に誤解されている」 性的関係で和解の岸和田市長 「紛争なので」と和解調書の全文公開に意欲 維新が「除名」提示で態度変えた見方も
女性との性的関係を巡り裁判で和解していた大阪府岸和田市の永野耕平市長は、5日も引き続き市長を続ける考えを示しました。 ただ、これまでは「裁判の内容は話せない」と同じ主張を繰り返してきましたが、5日はさらなる説明に意欲を見せました。4日、所属する大阪維新の会が永野市長に対し離党勧告処分を出していました。
「和解調書を全文公開したい」 さらなる説明に意欲示した背景に維新?
(永野市長) 「さらなる説明責任を果たすことができないか今考えている。たとえば相手方の代理人にどの程度話してよいかの協議を申し入れたり、裁判所に決定内容を開示させてもらえないか申し出たり。和解調書の内容を知ってもらえるようになったらいいなと思っている」 (Q.相手方の意向は尊重しているかー) 「紛争ですから、基本的に主張や意見が違う。違う中で和解に至った。誤解のないように伝えるためには、和解調書の全文を公開するほかないと思う」
所属する大阪維新の会は4日、永野市長に対し「離党勧告」の処分を発表していて、自身の進退に関わる事態になって初めて考えを変えたようにみえます。 (Q.なぜこのタイミングで女性側の代理人や裁判所に開示を求めるよう働きかけたのか?ー) (永野市長) 「僕が想像していた以上に誤解されていますから、もうちょっと話したいなという気持ちになった。記者も議会も市民の声をつっぱねて、維新の声だけ聞くということではまったくない」 維新は8日までに十分な説明がなされない場合、最も重い除名処分に切り替える事を明言していて、党のルールでは除名された場合「議員や首長は辞職すべき」としています。 (Q.除名になった場合、維新の規則にのっとって市長辞職するのは変わらない?ー) (永野市長) 「変わりないです。さらなるトラブルに発展するということがあってはいけないので了解を得ながら進めたい」
永野市長への「離党勧告」処分の後、維新の吉村代表が初めて取材に応じました。 (吉村代表)「今週の日曜日までにしっかり責任を果たしてもらいたい。それが無ければ除名です」