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草なぎ剛はYouTubeでも“親しみやすさ”を損なわない 愛犬 クルミちゃんが引き出す、飾らない姿がカギに

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リアルサウンド

 草なぎ剛が、YouTubeチャンネル『ユーチューバー 草なぎチャンネル』にて、8月10日から16日にかけて7夜連続で動画を公開した。【草なぎ剛のキャンプはじめました】と題したシリーズ動画は、愛犬・クルミちゃんと共に、久しぶりのキャンプへ出かけた様子を撮影したもの。  誰も経験したことのない、先の見えないステイホーム期間。そのなかで向き合ったクルミちゃんの出産。そして、はじめての子(犬)育て……。慣れない日々を送っていた草なぎとクルミちゃんが、大自然の中でのびのびと過ごす姿に、見ているこちらも一緒にリフレッシュした気分になれる。  草なぎがYouTubeをはじめて、およそ3年。動画数は346本(8月17日現在)にも上る。いわゆる「YouTuberといえば」な“やってみた”系から、ゲーム実況、自宅トレーニング、料理、ファッション、歌、フリートーク……と、様々なコンテンツをこの3年の間に発信してくれたが、そのなかでもやはりクルミちゃんとの仲睦まじい様子をのんびりと撮影した動画が人気だ。  草なぎが、YouTubeチャンネルをここまでコツコツと続けられた理由は、持ち前の継続力や凝り性な性格もあるが、きっとクルミちゃんの存在が大きかったに違いない。動画を見ているとクルミちゃんは、草なぎの相方のようなポジションを担う。  【草なぎ剛のキャンプはじめました】動画でも、草なぎがハンモックを見つけて意気揚々と乗る様子をクルミちゃんはじっと見つめて待つ。通常のペット動画であれば、“愛犬がはしゃぐ姿を飼い主が愛でる”という図になるところを、草なぎとクルミちゃんの関係性は、まるで逆なのだ。草なぎが自由気ままに過ごす姿を、クルミちゃんが付き合ってあげているようにすら見えるのが微笑ましい。  また、テントの組み立てに奮闘したり、ギターを演奏したりと、草なぎが何かに集中すると、今度はクルミちゃんが広げたテントに乗っかったり、カメラ位置をずらしたりと、適度なハプニングを起こしてくれる。そのタイミングも、まさに“わかっている”と絶賛したくなるし、そんなクルミちゃんを引き寄せた草なぎにもまた“持っている”と言いたくなるのだ。  YouTubeというのは、素とエンタメのバランスが実に難しい。黎明期に多くの芸能人がYouTubeに進出して苦戦を強いられた理由も、テレビなどで求められた役割を全うする力が、自分自身の素をセルフプロデュースしていく力とイコールにはならないことが原因のように感じた。  よく見る“人気YouTuberらしいこと”をいくら完璧にこなしたとしても、それは「YouTubeでしか見られないものを見たい」という視聴者の心には引っかかりにくい。かといって、テレビで華々しい活躍をしている人たちの素を、何の工夫もなく出すだけではエンタメにはならない。  きっと演技力の高い草なぎのこと、「ユーチューバー草なぎ」という新たなエンターテインメントを開拓する上で、“人気YouTuber”なキャラクターを演じ続けることも可能だったはず。しかし、そこで終わらずに、“クルミちゃんのパパ”という素の要素が加わったことで、素をさらけ出す加減が掴めたのではないだろうか。  草なぎがクルミちゃんに見せるいつもの顔は、誰かに求められてするものではない。それが、自然と視聴者に伝わるからだ。ちょっと真面目なこと、少し照れくさいことも、クルミちゃんに話しかける感覚ならば、飾らずに語れる。創り上げられたものではなく、不意打ちだからこそ出てしまう「可愛げ」や「愛され力」が評価されるYouTube。草なぎは、それをごく自然に見せているように感じるが、そのきっかけを作ってくれているのがクルミちゃんだったように思うのだ。  国民的アイドルとして圧倒的なメジャー感を放ちながら、まるでいつもの散歩の途中で遭遇したような親近感を両立することができた、草なぎのYouTubeチャンネル。よく年齢を重ねるほど魅力を増す人がいるが、その本質は「すごい」と「可愛げ」の振り幅にある。  2021年には大河ドラマ『青天を衝け』への出演も決定し、トランスジェンダー役という新境地を開拓した主演映画『ミッドナイトスワン』の公開も今年9月に控えている。  キャリアを見れば、ますます大御所芸能人という箔がつく一方。だが、YouTubeを見ればずっと昔から知っている友人のような親しみやすさ。そんな絶妙な距離感を保ちながら、草なぎ剛はますます魅力的に年を重ねていくに違いない。

リアルサウンド編集部

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