金管楽器、音色競う 女性奏者国際大会 茨城・水戸で14日開幕 18日にトランペット310人合奏
女性金管楽器奏者の国際大会「IWBC(インターナショナル・ウイメンズ・ブラス・カンファレンス) 2024」が14日、茨城県水戸市泉町1丁目の市民会館をメイン会場に開幕する。トランペットやホルンなどの国際コンクールが行われ、年齢や職業を超えて演奏の腕を競い合う。最終日の18日にはトランペットのプロ・アマ310人が合奏を披露し、水戸の夏を金管楽器の音色で熱く彩る。 大会はIWBC主催で、音楽コンクールにとどまらない総合的な参加型祭典として企画された。期間中はジャズやブラスバンドなどのコンサートをはじめ、音楽を巡る研究発表やトークセッション、飲食や茶席が楽しめる。 IWBCは、米国で初めて主要オーケストラの首席トランペット奏者となったスーザン・スローターさんが1992年、女性の金管楽器奏者の応援を目的に設立。大会は2年に1回、米国とカナダで開かれていた。日本開催は初めて。 大会ホスト役は、トランペット奏者で水戸大使の班目加奈さんが務める。従来の音楽イベントに加え、今回は国際交流の要素などを盛り込み、総合的なイベントとして演出した。出演者やプレゼンターは計300人に上る。 開会式とウエルカムコンサートは15日午後7時から、市民会館グロービスホールで開催。18日午前11時開始の合奏企画「310人のトランペット」ではスローターさんが指揮を執り、班目さんも登場する。 班目さんは5月、同県常陸太田市の竜神大吊橋で開かれたプレイベントで、トランペット奏者100人の合奏を指揮。本番に向けた手応えを感じ、来場者には「大会を通して音楽を身近に感じてほしい」と期待する。 問い合わせは同実行委員会(電)050(1808)3964。
茨城新聞社