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日産が災害復旧に特化したEVコンセプト、悪路走破や非常時の活動に対応

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 日産自動車は2020年9月29日、停電など災害復旧支援を目的とした電気自動車(EV)のコンセプトカー「RE-LEAF」を欧州で発表した。  量産モデルの「リーフ」がベースだが、がれきなど障害物が増える災害時でも悪路走行ができるよう改良を加えている。最低地上高を225mmに引き上げ、専用のアンダーガードで床下を保護する。オフロード走行も考慮した17インチのオールテレインタイヤと専用のオーバーフェンダーも装着する。  非常時の使いやすさも重視し、フロントフェンダーに2つの耐候性コネクター、荷室に3つのコンセントを装備している。大容量の駆動用バッテリーから110~230Vの電気を供給する。電動削岩機やベンチレーションファン、容量10l(リットル)の電気ケトル、100WのLED照明といった電気機器を24時間動かすことができるという。パワーコントロールシステムを介して、建物に電力を供給することも可能だ。  また、災害復旧支援活動に必要な機器を収納できるよう後部座席を取り外すとともに、前席とラゲッジスペースをケージで分離した。ラゲッジスペースには32型のモニターと引き出し式デスク、通信機器を装備する。  車名のRE-LEAFは、災害対策における緊急対応(emergency REsponse)、人道支援(humanitarian REcovery)、そしてコミュニティーの強靭性(REsilience)の3つの「RE」に由来する。車両の制作は、英国を拠点にエンジニアリングとモータースポーツを手掛けるRJNが行い、GTA Globalがプロジェクト管理を担当した。  世界銀行の報告によると、2000~2017年に発生した停電のうち、自然災害や気候変動を原因とするものが欧州で37%、米国で44%を占めるという。また、災害が発生した場合、電力の復旧まで24~48時間がかかるといわれている。「EVは災害対策の手段として注目されているだけでなく、複数台のEVが電力系統とつながることにより仮想発電所として電力を供給することもできるなど可能性を秘めている」(欧州日産 プロダクトマーケティング部長のヘレン・ペリー氏)。

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