美しいお正月を迎えるための、神社でのお作法
“お正月”って本来はどんな行事なのか知ってる? 実は、豊かな実りと幸福を新年に授けてくれる有難い“年神様”をお迎えする行事のこと。そこで正しいお正月の迎え方を神社検定1級の資格を持つモデルのMARIKOさんにASK! これを読めば、気持ちよく2021年のスタートが切れること間違いなし。
初詣、いつ、どの神社へ行けばいいの?
初詣は三が日(元旦~1月3日)か、年神様がいる松の内(~7日)を目安に行きましょう。本来初詣とは、自分が住む土地を守護する神様(氏神様)に日頃の感謝をするのが基本。まず氏神様にお参りし、その後好きな神社にお参りするのもよいと思います。氏神様は家からいちばん近い神社とは限りません。各都道府県に神社庁(www.jinjahoncho.or.jp) があり、問い合わせをすると教えてくれます。服装はカジュアルすぎず清潔感のあるもので。初詣は晴れの日なので着物も素敵です。 ※2021年は日程にこだわらず、混雑を避け、ソーシャルディスタンスに気を付けてお参りすることを推奨します。
神社での正しいお作法は?
私たちの世界と神様の世界を分ける“鳥居”は会釈をしてから通ります。拝殿までにいくつも鳥居がある場合は、通るたびに会釈をするのがよいでしょう。行きも帰りも同じです。 そのほか、参道の真ん中は正中(せいちゅう)と言って神様の通り道になるので、避けて左右どちらかを歩くようにします。そして手水をとり心身を清め、拝殿に着いたらいよいよ参拝。お賽銭は、神様へのお供え物という意味もあるので投げ入れるというよりは丁寧に。 また“ご縁”の意味合いから5円がよいと言われていますが、金額はいくらでも構いません。そして二拝(2回頭を下げて深くおじぎをする)→二拍手(右手を少し下にずらし2拍手)→一拝(最後に深くおじぎをする)をするのが基本的なお作法です。丁寧に行えばきっとご利益もあがるはず。
おみくじは何回引いてもいいの?
よくない結果だから引き直すというのはやめましょう。おみくじというのは言わば神様とのコミュニケーション。吉凶よりも和歌の部分に神様の考えが込められているので、その部分を見てほしいと思います。凶でも実はいいこと書いてあることも。 ただし、ご利益の違う神社に行ったときに改めて引くのは構いません。おみくじは持ち帰っても結んでも大丈夫。“神様とのご縁を結ぶ”という意味で結ぶ方も多いですが、私は持ち帰って手帳に入れたりしています。