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コロナ禍の災害時、役立つアウトドアグッズ 「分散避難」テントで感染予防/持ち運び手軽なバーナー

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中国新聞デジタル

 豪雨災害が心配な梅雨に入った。備蓄品や避難経路の確認に加え、自宅に用意しておいて役立ちそうなのがアウトドアグッズだ。野外でのサバイバル生活を想定して作られており、水道や電気などライフラインが止まったときに力を発揮する。 【コロナ禍のわが家の防災チェックシート】  まずはキャンプで使うテント。今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、この「個室」が密を防ぐのに重宝しそうだ。  全国の被災地でボランティア活動に携わってきた広島修道大人間環境学部の西村仁志教授(56)=環境教育論=は「分散避難の工夫に知恵を絞るとき」と強調。被災地の外にある知人方の庭などにテントを張るのも一つの方法と提案する。「友人たちと災害時の『提携』をあらかじめ結んでおくと動きやすい」と助言する。  2016年の熊本地震では、被災者のテント村ができた地域もあるという。「管理者が許可した避難所でグラウンドや体育館に立てればトラブルになりにくい」と指摘する。  テントは、家族の人数によって広さを選ぶ。野営を想定するなら防水性が高いものがいい。寝袋とマットがあれば快適に過ごせる。  登山のノウハウから、バーナーの携帯を勧めるのは、災害復旧支援グループ「コミサポひろしま」(呉市)の増田勇希事務局長(40)。長期の縦走などで持ち歩き、山中での飲食に役立てている。  カセットこんろよりコンパクトで、避難の時に運びやすい。燃料缶に直接つなげばすぐに着火できる「シングルバーナー」が特に小さくて便利。数千円で手に入る。アルミホイルを貼った段ボールで風よけを作って囲むと、火力を保ちやすい。  「分散避難が進むほど、行政はどこに被災者がいるかをつかみにくい。食料や水が届くのに時間がかかる恐れがあります」と増田さん。そんなときにバーナーがあれば、断水していても山の湧水などを沸かして殺菌できる。加えて、カップ麺やレトルト食品の備蓄があれば、急場をしのげる。ほかに電池式のランタンやヘッドライトも有用だ。  いずれも、使いこなせるよう平時の備えが肝要だ。災害時を想定し、時には一家で模擬避難生活をしてみるといいという。  大雨や洪水による浸水時に命を守るため、ライフジャケットの常備を勧める人もいる。周南市で活動する救命胴衣普及会の木下周三代表(60)は「災害の規模にもよるが、浮いて助けを待てば救える命もある。保険として家や車に置いてほしい」と力を込める。西日本豪雨でも、民家の2階近くまで水位が上がるケースが少なくなかったからだ。  最近はベスト型だけでなく、薄くコンパクトで水に漬かると自動で膨らむベルトやポーチタイプもある。夜間、レスキュー隊に存在を知らせられる反射材や、助けを求める笛が付いたものは、速やかに救助してもらう助けになる。アウトドア用品店や釣具店で販売されている。体に合った適正なサイズを選ぼう。

中国新聞社

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