【大胆なデザインで一新】ヒュンダイ・ツーソン・ハイブリッドへ試乗 230psの1.6L HV
ひと目を引くデザインで一新した4代目
text:Matt Prior(マット・プライヤー) translation:Kenji Nakajima(中嶋健治) ヒュンダイのクロスオーバー、ツーソンが4代目へと進化し、ひと目を引くデザインへと生まれ変わった。ミドルクラスに属するSUVは選択肢も豊富で、注目を集める上で見た目は大切な要素になってくる。 【写真】ヒュンダイ・ツーソン 欧州での競合SUVと比較 (138枚) ツーソンはヒュンダイのモデルラインナップの中では、小さなコナと大きなサンタフェの中間に位置するモデル。日本でも、初代はJMという車名で販売されていた過去がある。 先代は2万3000(332万円)ポンドから3万2000ポンド(448万円)程度の価格帯で売られていた。4代目の価格は未定ながら、若干上昇することになるだろう。 ボディサイズは、ひと回り大きくなっている。全長は4500mmで全幅は1850mmと、3代目から20mm長くなり15mm広くなっている。ボルボXC40よりは長く、日産エクストレイルよりは短い。 広い車内空間や少し高めの視線を好む人向けの、今時なファミリーワゴンとなる。定員は5名だ。 前輪駆動と四輪駆動があるが、今回の試乗車は四輪駆動。エンジンは135psのディーゼルターボと、150psと180psの1.6Lガソリン・マイルドハイブリッドがある。その上に据えられるのが、今回試乗した230psの1.6Lガソリン・ハイブリッド。 ハイブリッドが載らないガソリン版や、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)版なども追って登場する予定。トランスミッションは7速ATのほか、グレードによって6速MTも選べる。 駆動用バッテリーは、荷室の床下に搭載される。荷室容量は、ハイブリッドでも通常のエンジン版と変わらないという。
大胆でエレガントなインテリア
インテリアのデザインは、ボディと同様に大胆な仕上がり。大きくカーブを描くダッシュボードは、ファブリックとピアノブラックや金属風のトリムで仕立てられ、エレガントさがある。エアコンの送風口も、全体のデザインに溶け込んだ処理を得ている。 プラスティック製パネルも、積極的にソフト加工されている。木目パネルやクロームでコーディネートすれば、上質なヨットや、古い欧州ブランドの内装からインスパイアされた、と表現できそうなデザインだと思う。 エアコンの操作パネルは鮮明で大きく、色味もいい。インフォテインメント用のセンターモニターはタッチ式で、スマートフォンとのミラーリング機能も付く。硬質なプラスティックが用いられているのは、ドア下部やセンターコンソールの小物入れくらい。 機能的で、視覚的にも好印象な車内だと思う。全体の組み立て品質も高い。 ボルボXC40の方が、デザインはオシャレ。だが落ち着いた雰囲気のフォルクスワーゲン製のSUVと比べると、遊び心があって悪くない。 試乗車に載っていた、パンチング加工されたレザーシートはオプション。だが、ライバルがオプションとなるような装備も、ヒュンダイなら標準で付いてくる。 大人でも充分に座れるリアシートには、ヒーターが内蔵。テールゲートは電動で開閉できる。これらは、3万1000ポンド(434万円)からとなるプレミアムSEの標準仕様。より高いツーソンなら、もっと装備は充実されることになる。