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キャッシュレスポイント還元終了 「慣れれば楽」熊本県内も浸透 カード、電子マネー利用増える

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熊本日日新聞

 昨年10月の消費税増税と同時に導入されたキャッシュレス決済のポイント還元制度が30日終了した。県内でも「ペイペイ」などのスマホ決済ができる店舗が急増。従来のクレジットカードなどを含め、利用者が利便性を実感する機会になったようだ。ただ今後はポイント付加という優遇がなくなるだけに、事業者は利用者のつなぎ留めに腐心している。  6月下旬、熊本市内のスーパーでクレジットカード払いで食料品を購入していた同市のパート従業員、岡本佳子さん(58)は「少額の買い物以外はほとんどクレジットカードで支払う。慣れれば会計もスムーズで、便利。ポイント還元が終わっても使い続けようと思っている」。  同様に市内のスーパーで買い物をしていた同市の主婦、西仁美さん(39)は「幼い子どもと一緒に買い物をする時には会計が楽」とキャッシュレスのメリットを強調した。  ポイント還元は消費税増税に伴う消費の落ち込みをカバーする狙いで政府が導入。経済産業省によると、全国で当初想定の2・3倍に当たる約115万店がポイント還元事業に登録し、県内の登録店は1万5601店に上った。

 「ポイント還元を機にキャッシュレスが広がったのは間違いない」と電子マネー「くまモンのICカード」を運営する肥銀カード(熊本市)。6月末までの発行見込みは約26万枚で制度が始まる前の昨年9月末より約3万枚増加。加盟店も1300店と倍増した。  クレジットカードの利用も増えている。日専連ファイナンス(同市)によると、昨年10月から今年2月までの同社カードの利用件数は前年同期比20%増。飲食店、スーパー、コンビニエンスストアなどで伸びたという。  積極的にキャッシュレス化を進めた地場スーパーもある。独自の電子マネー「ロッカ」を発行するロッキー(益城町)は6月時点で「ロッカ」払いが全体の6割を占め、クレジット払いなどを含めるとキャッシュレス比率が7~8割に上る。昨年9月時点では2割強だったといい、「高齢者らの利用が伸びた」。  ただポイントの還元がなくなる今後を心配する声も。「まだ完全にキャッシュレスが定着したとは言えず、政府にはさらなる支援をしてほしい」とロッキーの担当者。同社は電子マネー利用を維持するため、7月1日から3~5円で販売するレジ袋をロッカ払いの客には無料で提供する。

 肥銀カードは独自に付与するポイントを8月末まで増やし、加盟店の決済手数料も無料に。日専連ファイナンスは10回払い以内の分割手数料を7月末まで無料にする。  各社は利便性に加え、「新型コロナウイルス感染防止のため現金に触りたくないというニーズが高まっている」とみて、一層の浸透を図る構えだ。(丸山伸太郎、中原功一朗、東有咲)

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