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体調が悪い時 ―シックデイの薬の飲み方

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月刊糖尿病ライフ さかえ

シックデイとは

 シックデイとは、糖尿病患者さんがかぜなどの感染症や胃腸炎などによる食欲不振、下痢、嘔吐(おうと)の症状などで体調がわるくなったときのことをいいます。シックデイでは、さまざまなホルモンの影響により血糖値が上昇したり、逆に食事がとれないために血糖値が下がったりする場合もあります。つまりシックデイでは、高血糖にも低血糖にもなりやすいということです。このため、普段飲んでいる薬であっても注意が大切です。

シックデイと薬

 では、どのような対応をとればいいのか確認してみましょう。 ●インスリンを使用している方 ・中間型、持効型インスリンは原則、継続して使用します。 ・超速効型インスリンは食事量や血糖値に応じて調整が必要です。 ・混合型インスリンは調節が難しいので、前もってかかりつけ医と相談しておきましょう。 ・血糖値を頻回に測定しましょう。 ●飲み薬を服用している方 ・インスリン分泌促進薬(スルホニル尿素〈SU〉薬、グリニド薬)は、食事の量によって調整が必要になるため、医療機関へ相談することが望ましいです。 ・α(アルファ)-グルコシダーゼ阻害薬は、嘔吐・下痢・腹痛などの症状があれば、悪化する可能性があるので中止します。 ・チアゾリジン薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬は、食事量が半分以下になる場合は、中止しましょう。 ・ビグアナイド薬、SGLT2阻害薬は、シックデイの間は中止します。  これらは一般的な対応であり、食事の量や他の病気、それぞれの生活習慣などによって、患者さんごとに必要な対応が異なってきます。あらかじめ、かかりつけ医と相談しておきましょう。対応に迷った場合は、医療機関へ相談してください。その内容をお薬手帳や糖尿病連携手帳に記載しておくといいでしょう。  薬の種類が増え、さまざまな状況に応じた治療ができるようになってきた半面、薬によって対応が異なる場合も少なくありません。使用している薬が何か分からない場合はかかりつけ医・薬剤師と一緒に確認して、シックデイへの対応を事前に考えておきましょう。 福岡大学病院 薬剤部 薬剤師 敷島友喜(しきしま・ゆうき) ※『月刊糖尿病ライフさかえ 2019年9月号』「お薬との上手な付き合い方」より