元白バイ隊員が激白! 暴走族と旧車會ナニが違う? 取締りの変化と現状とは
集団行動や上下関係は嫌! 暴走族のグループ未加入者は約8割
令和3年版(2021年)の交通安全白書によると、令和2年末(2020年末)の暴走族のグループ数は131、人員は5714名ということがわかりました。 昨今では、暴走族以外に旧車會という言葉を耳にします。 今回は、元白バイ隊員に暴走族と旧車會の違いや、取締りの変化と現状などを伺ってみました。 【画像】旧車會の集いが圧巻! スゴい四輪&二輪を見る(59枚)
暴走族のグループ数は昭和48年末(1973年末)に600を超えていましたが、わずか1年後に865まで急増。100人以上のグループも70近くあったことがわかっています。 その後、昭和の終わりに掛けて暴走族は減少していきましたがバブル華やかな頃に再び増加。 平成4年(1992年)にはグループ数としては昭和50年代とほぼ同じ847グループを数えるに至りました。 その後は年々、減少しており、平成28年(2016年)に208グループ、そして最新データとなる令和2年には131まで減少しています。 構成員数としては昭和57年(1982年)の4万2,510人が最多でしたが令和2年には史上最低の5714人となっています。 いっぽう、暴走族と名がつくグループは激減しているものの、旧車會と呼ばれる新たな集団の数は今や暴走族を大幅に超えており、令和2年の旧車會グループ数は510、5583人がメンバーとなっています。 ただ、実際は暴走族におけるグループ未加入者は約8割と多く、暴走族も旧車會も1グループあたりの構成員数はそれほど変わらないともいえます。 集団行動を嫌う若者たちの傾向を反映しているようで、小グループ化がすすんでいるようです。 旧車會はそれぞれのチームにもよりますが、暴走族に比べると概してマナーが良く、純粋にバイク好きな人たちが集まっているという見方もあります。 以前、筆者(加藤久美子)が取材をおこなった関東地方の旧車會の上層部は、暴走族ほど上下関係が厳しくなく、10名以下の少人数でツーリングすることも多いため、10代、20代の若い構成員も暴走族を経ず、直接、旧車會に入ってくるケースが増えていると話していました。