国連安保理 戦闘の「人道的な一時停止」を求める決議を採択 ガザ地区での軍事衝突めぐり初の採択
国連の安全保障理事会は日本時間16日午前5時半過ぎ、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突が続くパレスチナ自治区ガザ地区で戦闘の「人道的な一時停止」を求める決議を採択しました。今回の衝突をめぐり安保理決議が採択されたのは初めてです。 この決議は、ガザ地区における人道状況に深い懸念を表明した上で、ガザ地区全域で戦闘の「人道的な一時停止」を求めるものです。 また、ハマスなどに拘束されている人質の即時かつ無条件の解放を求めています。 採決では12か国が賛成、アメリカとイギリス、ロシアの3か国が棄権しました。 安保理は先月の衝突開始以降、4本の決議案の採決を行ってきましたが、アメリカや中国、ロシアの拒否権行使などによりいずれも否決されていて、今回初めて採択に至った形です。