「お正月にハワイに行った」と聞いたとき絶対してはいけない返答はこれ…そのとき一流がする聞き方
人間関係を要領よく築ける人は何をしているか。建設会社総務経理担当役員で時間管理コンサルタントの石川和男さんは「人は趣味や経験、価値観という共通点が見つかると信頼関係が深まる。そのためには質問力と、相手の話に寄り添い、気持ちよく話せるように心がけることも大切だ。例えば『お正月にハワイに行った』と聞いたときに『ハワイですか、私は2年間も住んでいましたよ』と言ってしまうと、ハワイという共通点よりも自慢話に受け取られてしまう」という――。 【イラスト】「共通点」を見つけよう ※本稿は、石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。 ■なぜプロフィールに出身地・居住地を書くのか ---------- なぜ、あの人は可愛がられているのか? 共通点は、立場、年齢を超えた最強のコミュニケーション手段 ---------- 「共通点」を見つけることで、立場や年齢、職場に関係なく、親しみやすさが一気に増します。趣味や経験、価値観が共通していると、一気に親密度が上がります。 私の講演のプロフィールは「1968年生まれ」「北海道出身」「埼玉県在住」など情報を開示しています。なぜなら、「同じ歳だ!同じ出身地だ!」と共通点が後押しして参加してくれる人もいるからです。 得意先や仕入先、年上や年下を問わず、共通点を見つけることで信頼関係が深まります。 以前、ある得意先の担当部長がいつも無愛想で、訪問するのが苦痛でした。 そんなある日、部長と私が同じ北海道出身で、しかも同じ地域の出身だと分かったのです。そのとき「高校はどこ?」と聞かれ、別の学校だったことに部長は一瞬ガッカリしましたが、中学が同じと分かった瞬間、一気に笑顔になり、まるで別人のように喜んでくれたのです。 同じ中学校ということは実家も近所だったため、自然と地元の思い出話で盛り上がりました。それ以来、部長との関係は一変して、とても親しくなり、部長が退職するまで何かとよくしてもらいました。 あなたは「嫌な人とは共通点なんてない」と思うかもしれませんが、意外と見つかるものです。