「犯罪被害者等支援条例」遺族が必要性 訴え 中野市4人殺害事件を受け 制定加速【長野】
中野市4人殺害事件を受け県内で制定の動きが加速している「犯罪被害者等支援条例」についてです。県警などは10日、全市町村での早期制定に向け働きかける方針を決めたことが分かりました。 ■大塚清美さん(63) 「事故現場には今もなかなか行けません」 東御市在住の大塚清美さん(63)は、交通犯罪の被害者遺族です。 ■大塚清美さん(63) 「(この写真で)当時の100%の幸せを感じていただけるのでは」 1995年、当時1歳だった長男・広登ちゃんを飲酒運転の軽トラックにはねられ亡くしました。 ■大塚清美さん(63) 「(被害者等支援の)担当者が変わっても支援の質は変わらないという意味で、条例制定は犯罪被害者の支えとなり、地域住民の安心できる暮らしにつながる」 各市町村における「犯罪被害者等支援条例」の必要性を訴えました。 一方で… ■大塚清美さん(63) 「どこに相談してもワンストップで支援を受けられる、そんな連携をお願いしたい」 講演会に先立って県警の鈴木達也本部長は… ■鈴木達也 県警本部長 「昨年5月、中野市において発生した銃器等により、警察官2名を含む4名の方々の尊い命が奪われた事件から1年余りが経過しました。被害者のニーズに沿った途切れることのない支援を継続的に行うことが重要」 去年5月の「中野市4人殺害事件」を受けて、県内では「支援条例」制定の動きが加速しました。今年4月時点で77市町村中55市町村で制定されていますが… 10日開催された、県警などによる「県犯罪被害者支援連絡協議会」の総会。 出席者によりますと、県内全市町村における「条例」の早期制定を働きかけることなどが確認されたということです。